平和構築
国連PKO改革に関する安保理ハイレベル公開討論
平成29年9月20日


20日(現地時間),国連総会出席中の河野外務大臣は,国連安保理議場で開催された国連PKO改革に関する安保理ハイレベル公開討論に出席したところ,概要は以下のとおりです。
1 本会合では,ハイレマリアム・エチオピア首相が議長を務め,日本を含む安保理理事国15か国の首脳級・閣僚級及び非理事国の代表が参加した他,グテーレス国連事務総長,ムーサ・ファキAUC委員長,ホセ・ラモス=ホルタ国連平和活動に関するハイレベル独立パネル(HIPPO)代表(東ティモール元大統領)がブリーファーとして出席しました。
2 本会合では,国連PKOがより効果的・効率的に活動するための改革について,2015年に発表された国連平和活動に関するハイレベル独立パネル(HIPPO)報告書等を踏まえつつ,議論が行われました。
3 河野外務大臣からは,PKO要員の能力・パフォーマンス向上の重要性を指摘しつつ,国連アフリカ施設部隊早期展開プロジェクト(ARDEC)等,我が国の訓練・能力構築支援におけるベスト・プラクティスを紹介しました。また,国連や各国が行っている訓練や支援を効率的・効果的に進めるための調整の必要性も強調しました。
4 各国からは,紛争予防や政治的解決の必要性,訓練と能力構築の重要性,適切で実現可能なマンデートの付与,国連と地域機関のパートナーシップの重要性などが強調されました。
5 本日の会合の成果として国連PKO改革に関する安保理決議第2378号(S/2017/781)が採択されました。