イタリア共和国

平成30年11月23日
日伊外相会談1
日伊外相会談2

 11月23日,午後8時10分(日本時間24日午前4時10分)から約90分間,第4回地中海対話出席のためイタリア・ローマを訪問中の河野太郎外務大臣は,エンツォ・モアヴェロ=ミラネージ・イタリア共和国外務・国際協力相(H.E. Prof. Enzo Moavero Milanesi, Minister of Foreign Affairs and International Cooperation of the Italian Republic)と夕食会を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭・二国間関係

(1)河野大臣から,第4回地中海対話への招待に感謝しつつ,9月の国連総会の際の外相会談での約束を踏まえ,早期にイタリアを訪問することができ喜ばしい旨述べました。これに対し,モアヴェロ=ミラネージ外相から,地中海対話への出席に感謝するとともに,次は自分が日本を訪問したいと述べました。

(2)両外相は,両国間の対話の更なる強化を通じて,様々な分野で日伊関係を発展させ,基本的価値を共有するG7のパートナーとして,国際社会の諸課題に緊密に連携して対応していくことで一致しました。

2 地中海・中東地域,自由で開かれたインド太平洋

(1)両外相は,地中海地域とインド太平洋地域のパートナーシップ強化の重要性で一致し,そのためにも,両地域の結節点である中東・北アフリカ地域安定化のための協力が重要である点で一致しました。

(2)また,両外相は,核合意を含むイラン情勢やその他の中東情勢についても意見交換を行い,日伊間で緊密に連携していくことを確認しました。

3 日欧関係

 両外相は,7月の日EU・EPA及びSPAの署名は,自由貿易を推進していく日EU(PDF)別ウィンドウで開くの揺るぎない政治的意思を世界に示したものであり,両協定の早期発効に向け,日伊間で引き続き協力していくことを確認しました。

4 地域情勢

(1)北朝鮮情勢に関し,両外相は,朝鮮半島の非核化に向け,安保理決議の完全な履行が必要との立場で一致しました。河野大臣から拉致問題の早期解決に向けて理解と協力を求め,両者は北朝鮮問題について引き続き連携していくことを確認しました。

(2)両外相は,その他の地域情勢等についても意見交換し,G7G20等の場を始めとして,国際社会の平和と安定のために引き続き緊密に連携していくことで一致しました。


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