英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)
日英外相会談(昼食会)



8月1日,現地時間正午(日本時間同日午後2時)から約60分間,ASEAN関連外相会議出席のためバンコクを訪問中の河野外務大臣は,ドミニク・ラーブ英国外務・英連邦大臣兼首席大臣(Rt Hon Dominic Raab MP,Secretary of State for Foreign and Commonwealth Affairs and First Secretary of State of the United Kingdom)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭
河野大臣から,外相就任に祝意を述べつつ,現在,日英両国は日英同盟以来の親密な関係を構築しており,「自由で開かれたインド太平洋」の実現を含め,日英関係の更なる強化に向け共に取り組みたい旨述べました。これに対し,ラーブ大臣から,日英間の協力は非常に価値あるものであり,強化していきたいとの発言がありました。
2 英国のEU離脱
河野大臣から,日系企業や世界経済への悪影響を最小化すべく,英国のEU離脱が,EUとの合意に基づき秩序だった形で実現され,英国が日系企業にとって魅力的な投資先であり続けることを強く期待する旨述べました。これに対し,ラーブ大臣から,秩序だった離脱の実現に向けてジョンソン首相は早速欧州各国を訪問するところである,また,日系企業の懸念解消には最大限取り組みたいとの発言がありました。
3 日英関係
(1)両大臣は,日英外務・防衛閣僚会合(「2+2」)の日本での早期実現に向け調整していくことで一致しました。
(2)また,両大臣は,英国のEU離脱後の日英間の経済的パートナーシップの構築を含む日英経済関係についても協議し,河野大臣からTPP11加入に向けた英国の関心表明を歓迎するとともに,今後も情報提供等を通じて英国の参加に向けた支援を継続したい旨述べました。
(3)河野大臣から,EUの日本産食品等に対する輸入規制緩和に向けた協力を要請し,先方から理解を得ました。