ベルギー王国

平成28年5月3日
ミシェル・ベルギー首相と握手する安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
日・ベルギー首脳会談
(写真提供:内閣広報室)

 5月3日正午から約50分間,ブリュッセルを訪問中の安倍総理大臣は,シャルル・ミシェル・ベルギー王国首相(H. E. Mr. Charles MICHEL, Prime Minister of the Kingdom of Belgium)と首脳会談を実施しました。概要は以下のとおりです。

日・ベルギー共同記者発表
(写真提供:内閣広報室)

1 冒頭発言

献花する安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)

(1)ミシェル首相から,150周年の記念すべき年に安倍総理の訪問を歓迎する,ベルギーでは多くの日本企業が活動している,この機会に二国間関係をより一層発展させていきたい旨発言がありました。

(2)これに対し,安倍総理から,3月のブリュッセルのテロ事件犠牲者及び御家族にお悔やみ及びベルギーへの連帯の意を伝えました。また,先月の熊本地震の際の連帯の意と弔意の表明に感謝しました。さらに,日本・ベルギー友好150周年の大きな節目を共に祝いたい旨述べ,首脳レベルの訪問を通じて,テロ対策,経済等幅広い分野で日ベルギー関係を発展させていきたい旨述べました。

2 日ベルギー関係

(1)安倍総理から,日本・ベルギー友好150周年において関連事業が開催別ウィンドウで開くされることに触れつつ,在留邦人の安全も含めた治安の確保等,ベルギー当局の協力を要請したのに対し,ミシェル首相から,ベルギーにおいて日本人・企業が安全に過ごせるように取り組んでいく旨の発言がありました。

(2)両首脳は,ベルギーとの租税条約改正が実質合意に至ったことを評価しつつ,デジタル・ICT分野を含め,二国間経済関係をさらに深化させていくことで一致しました。

3 テロとの闘い

 安倍総理から,G7伊勢志摩サミットでもテロ対策は最大のテーマの一つであり,G7として力強いメッセージを発出したい旨述べると共に,テロとの闘いにおける我が国の取組を説明しました。ミシェル首相は,G7における安倍総理のイニシアティブを支持する旨述べました。両首脳は,テロ対策に関する二国間協議を年内に開催することで一致しました。

4 日EU関係

 両首脳は,本年のできる限り早期の日EU経済連携協定(EPA)の大筋合意及び戦略的パートナーシップ協定(SPA)交渉の早期妥結に向けて引き続き努力していくことを確認しました。

5 地域情勢

対日投資セミナーでスピーチする安倍総理
(写真提供:内閣広報室)

 両首脳は,ウクライナ情勢の改善の唯一の指針はミンスク合意であり,ウクライナとロシアの双方への継続した働きかけが必要であるとの認識で一致したほか,中国及び南シナ海情勢についても意見交換を行いました。
 両首脳はまた,8月に開催されるTICAD VIも念頭に,アフリカの開発と発展に向けた協力について協議を行っていくことで一致しました。


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