ロシア連邦
「協力プラン」の具体化に関する日露ハイレベル作業部会第2回会合の開催
1 本22日午後,総理官邸において,世耕弘成ロシア経済分野協力担当大臣はオレシュキン・マクシム・スタニスラヴォヴィチ・ロシア経済発展大臣(Mr. ORESHKIN, Maksim Stanislavovich,Minister of Economic Development of the Russian Federation)兼対日貿易経済協力担当大統領特別代表との間で「協力プラン」の具体化に関する日露ハイレベル作業部会第2回会合を開催し,約1時間40分会談しました。同会合には日本側からは野上浩太郎内閣官房副長官,長谷川榮一内閣総理大臣補佐官及び関係省庁の次官級,ロシア側からはノヴァク・アレクサンドル・ヴァレンチーノヴィチ・ロシア・エネルギー大臣(Mr. NOVAK, Alexander Valentinovich,Minister of Energy of the Russian Federation)及び関係省庁の次官級等が出席しました。
2 冒頭,世耕大臣から,2月11日にロシアのモスクワ近郊で発生した民間航空機の墜落の犠牲者に哀悼の意を表しました。その後,世耕大臣より,安倍総理大臣からプーチン大統領に提示した8項目の「協力プラン」が日露関係の重要な礎になっていると指摘し,最大限の成果を生み出していくべく8項目全体の進捗について議論したいとの考えを述べました。
3 また,野上副長官から,2月20日に総理官邸で行われた日露交流促進官民連絡会議にも言及しながら,両国の官民の力を結集して,日露経済関係を充実させていきたいとの考えを述べました。
4 これに対し,オレシュキン大臣からは,8項目の「協力プラン」の具体化に向けられた日露双方の取組を肯定的に評価するとともに,ロシアが重視している労働生産性の向上やデジタル経済分野を含め,日露経済関係の更なる発展への期待が表明され,ノヴァク大臣からは,エネルギー分野での更なる協力の深化に対する期待が表明されました。
5 今回の会談の結果,双方は,8項目の「協力プラン」の更なる具体化を含め,5月にもあり得べき安倍総理大臣のロシア訪問に向け,日露経済関係の更なる発展に向けて引き続き協力していくことで一致しました。
(注)8項目の「協力プラン」:
(1)健康寿命の伸長,(2)快適・清潔で住みやすく,活動しやすい都市作り,(3)中小企業交流・協力の抜本的拡大,(4)エネルギー,
(5)ロシアの産業多様化・生産性向上,(6)極東の産業振興・輸出基地化,(7)先端技術協力,(8)人的交流の抜本的拡大。