ベルギー王国
安倍総理とミシェル次期欧州理事会議長(ベルギー王国首相)との会談



1 9月25日午前9時28分(日本時間25日午後10時28分)から約35分間,第74回国連総会出席のためニューヨークを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,シャルル・ミシェル次期欧州理事会議長(ベルギー王国首相)(H.E. Mr. Charles Michel, President-elect of the European Council, Prime Minister of the Kingdom of Belgium) と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
2 冒頭,安倍総理から,約2年ぶりの再会をうれしく思うと述べ,次期欧州理事会議長への選出に祝意を表しました。また,安倍総理は,EUは,自由,民主主義,人権,法の支配といった普遍的価値を共有する我が国の重要なパートナーであり,ミシェル次期議長とも日EU関係(PDF)を一層発展させるべく緊密に連携していきたいと述べました。これに対し,ミシェル次期議長からは,安倍総理と再会できうれしい,祝意に感謝する,日ベルギー関係だけでなく,日EU間の共通の課題について協力を引き続き一層深化させていきたい旨の発言がありました。
3 日EU関係について,安倍総理から,日EU・EPA(経済連携協定)は順調に運用されており,一層の貿易投資の拡大につなげたい,また,日EU・SPA(戦略的パートナーシップ協定)に基づく協力は今回の「欧州連結性フォーラム」を始め着実に進展しており,こうした協力を共に広げていきたい旨述べました。これに対し,ミシェル次期議長からは,次期欧州理事会議長として優先的に取り組む課題に関し,英国のEU離脱,気候変動及びアフリカを含む対外政策につき説明があり,民主主義や法の支配といった価値観を共有する日本と協力していきたい旨述べました。また,安倍総理から日本産食品等の輸入規制の更なる緩和に向けたEUの取組を歓迎した上で,早期撤廃実現に向けた協力を要請しました。
4 北朝鮮について,安倍総理から,全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルのCVIDの実現が必要であり,そのために国連安全保障理事会決議の履行が重要であると述べ,また,日本人拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求めたところ,ミシェル次期議長から理解が示されました。
5 日ベルギー関係に関し,両首脳は,皇室・王室間の絆が二国間の友好関係の基礎であることを確認し,幅広い分野で両国関係を発展させることで一致しました。