英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)
日英外相会談


現地時間4月28日午後2時30分(日本時間29日午前3時30分)過ぎから約40分間,北朝鮮の非核化に関する安保理閣僚級会合出席のため米国・ニューヨークを訪問中の岸田文雄外務大臣は,ボリス・ジョンソン英外務・英連邦大臣(The Rt Hon Boris Johnson MP, Secretary of State for Foreign and Commonwealth Affairs)と日英外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭
両外相は,北朝鮮の増大する脅威に対し力強いメッセージを発出すべきであるとの点で一致し,更なる挑発行動に対しては断固たる対応をとっていくべきであること,国連の場を含め,今後も緊密に連携していくことを確認しました。また,岸田大臣より拉致問題への理解と協力を求め,ジョンソン外相から支持を得ました。
2 日英・日EU関係
両外相は,ロンドンにおける日英首脳会談が極めて有益であったこと,本年2月のG20の際,及び4月のG7外相会合の際に続き会談を行うことは強固な日英関係の象徴であると確認した上で,今後もグローバル・パートナーとして機会を捉えて頻繁に意見交換を行っていくことで一致しました。
また両外相は,日英安保・防衛協力を支える日英物品役務相互提供協定(ACSA)が国会で承認されたことなども踏まえ,一層協力を強化してくことで一致すると共に,日EU経済連携協定(EPA)及び戦略的パートナーシップ協定(SPA)の早期大枠合意に向けて協力していくことを改めて確認しました。
英国のEU離脱について,ジョンソン外相からは,EUと英国の関係に関する日本企業からのすべての疑問に応えられるようにし,安心できるようにしていきたい等の発言がありました。両外相は,透明性・予見可能性確保や移行期間設定等が重要であることを再確認するとともに,離脱後の経済関係の維持・強化に向け緊密に連携していくこと,グローバル・レベルでの協力を強化していくことで一致しました。
3 地域情勢
この他,両外相はシリア情勢等についても意見交換を行いました。