ウズベキスタン共和国
日・ウズベキスタン外相会談


4月30日16時(現地時間)から約40分間,トルクメニスタンを訪問中の岸田文雄外務大臣は,カミーロフ外務大臣(H.E. Mr. Abdulaziz KAMILOV, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Uzbekistan)との間で外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭
岸田大臣から,日・ウズベキスタン外交関係樹立25周年の節目に再会でき嬉しい,ミルジヨーエフ新政権の下では初の日・ウズベキスタン外相会談となるが,今後ともカミーロフ外務大臣との連携・協力により,両国関係を一層強固にしていきたい旨述べました。カミーロフ外務大臣から,再会を喜ぶとともに,20年以上に亘る両国の包括的な協力関係の進展に満足の意が述べられました。
2 二国間関係
岸田大臣から,2015年の安倍総理のウズベキスタン訪問のフォローアップとして,技術革新センター設立プロジェクトに係る技術協力プロジェクトの採択を伝えるとともに,官民インフラ会議や農業共同作業部会を通じて官民経済交流が進展している旨指摘しつつ,経済関係をダイナミックに拡大・発展させていきたい旨述べました。カミーロフ外務大臣から,経済分野における日本の協力に感謝するとともに,今後観光面での協力を更に拡大していきたい旨の期待が述べられました。
双方はまた,経済インフラの整備を始めとする経済協力や国際場裡における協力等についても意見交換を行いました。
3 地域情勢
北朝鮮情勢に関し,岸田大臣から,国連安保理にて北朝鮮の非核化についての議論が行われた直後に北朝鮮が再び弾道ミサイルを発射したことは,国際社会に対する正面からの挑戦であり,断じて容認できない,北朝鮮に核・ミサイル計画を放棄させるため,安保理決議(PDF)の実効性を含め,協力していきたい旨述べました。また,岸田大臣から拉致問題について理解と支持を求めました。これに対し,カミーロフ外務大臣からは,北朝鮮については,ミサイル発射と核開発に反対であり,また,国連安保理決議は履行されなければならないとして,ウズベキスタンの立場は明確であるとの強い発言がありました。