アルメニア共和国

平成30年9月3日
日・アルメニア外相会談1
日・アルメニア外相会談2

 現地時間9月3日10時30分(日本時間同日15時30分)から約60分間,アルメニアを訪問中の河野太郎外務大臣はゾーラブ・ムナツァカニャン・アルメニア共和国外務大臣(H.E. Mr. Zorab Mnatsakanyan, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Armenia)との間で外相会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1. 冒頭

 河野大臣から,日本国外務大臣として初めてアルメニアを訪問でき嬉しい旨述べ,アルメニアは豊かな歴史と文化,伝統を有し,基本的価値を共有する重要なパートナーであり,本年5月にはアルメニアの政権交代が民主的かつ平和的に行われたことを評価する旨述べるととともに,両国の良好な関係をさらに強化していきたい旨述べました。ムナツァカニャン大臣から,河野大臣のアルメニア訪問を心から歓迎する旨述べるとともに,二国間関係の更なる強化に尽力していきたい旨述べました。

2. 二国間関係

 河野大臣から,コーカサス地域はアジアと欧州をつなぐゲートウェイであり,この地域の自立的な発展のための協力を進めたく,(1)国造りを担う人造り支援(人材育成),(2)魅力あるコーカサス造りの支援(インフラ整備,ビジネス環境整備)の2つの柱からなる「コーカサス・イニシアティブ」についてアルメニア側に説明し,今後の両国の協力関係の発展への期待を表明しました。これに対し,ムナツァカニャン大臣から,日本との関係強化のためより具体的な形で協力していきたい旨表明がありました。また,両外相は,本年2月の二国間投資協定の署名を踏まえ,ITや観光兼イノベーションを含む経済分野や人的交流分野等での協力について議論しました。この関連で,河野大臣から,アルメニアに対し査証緩和措置(数次査証)を導入することを決定した旨伝えました。ムナツァカニャン大臣から,今後あり得べき総選挙について日本からの支援の要請があり,河野大臣から,選挙への国際的な支援に対し日本としても参画する用意がある旨述べました。

3 地域情勢

 両大臣は,安保理改革等の国際場裡における協力,東アジア情勢やコーカサス情勢,中東情勢を含む地域情勢についても意見交換を行いました。北朝鮮情勢に関し,河野大臣から,関連安保理決議の完全な履行が重要である旨説明し,ムナツァカニャン大臣との間で意見の一致を見ました。

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 両大臣は,外相会談終了後,共同記者発表を行いました。

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