欧州

令和6年10月30日

西バルカンとは

(画像)西バルカン

 バルカン半島の西側に位置する非EUの6か国(アルバニア、北マケドニア、コソボ、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ)を「西バルカン」と称しています。いずれの国もEU加盟を目指し、国内改革や域内協力に取り組んでいます。

西バルカン協力イニシアティブ

 西バルカン協力イニシアティブは、EU加盟を目指す西バルカン諸国に対する経済社会改革の支援と西バルカン地域内の協力促進を目的とした、日本が主導する取り組みです。2018年1月、安倍総理(当時)が南東欧諸国を訪問した際に発表されました。

 具体的には、西バルカン地域における新たな大使館の開設や西バルカン担当大使の設置等の取組を通じ、西バルカン各国との二国間関係において対話や開発協力をこれまで以上に強化していくほか、西バルカン地域の共通課題(防災、中小企業振興等)に関して日本の知見を共有し、地域協力を推進しています。

 また、西バルカンの欧州統合を重視するEU諸国と連携し、西バルカン協力イニシアティブを効果的に推進できるよう努めています。

地域協力の促進に向けた具体的な取組の例

日本・ブルガリア西バルカン防災セミナー

MIRAIプログラム

西バルカン戦略的実務者招へい

2018年度 西バルカン戦略的実務者招へい(経済)

 2018年12月、西バルカン諸国の商工会議所関係者が訪日し、山田外務大臣政務官と意見交換を行うとともに、西バルカンビジネスセミナーを開催し、日本と西バルカン諸国との経済関係強化を図った。

2019年度 西バルカン戦略的実務者招へい(防災)

 2020年2月、西バルカン諸国・ブルガリア(協力国)の実務者が訪日し、防災・災害復興関係省庁、JICA等への訪問、2018年7月の西日本豪雨被害の跡の視察、阪神淡路大震災復興関連施設の視察を実施し、日本の防災・災害復興に関する更なる知見の共有及び関係者間のネットワークの強化を図った。

2021年度 西バルカン戦略的実務者招へい(環境)(オンライン実施)

 2021年3月、日・ブルガリア・西バルカン共同事業として、環境保護(大気汚染・廃棄物処理)についての実務者をオンラインにて招へいを実施し、EU加盟を目指し各種EU基準への適合化を進める西バルカン諸国への支援を行った。

2022年度 西バルカン+スロベニア戦略的実務者招へい(スマート農業)

 2023年1月、西バルカン諸国・スロベニアの実務者が訪日し、日本の最新の農業機械や農業用ロボット等の関連施設を視察し、日本のスマート農業に関する更なる知見の共有及び関係者のネットワークの強化を図った。

2023年度 西バルカン+クロアチア戦略的実務者招へい(再生可能エネルギー)

 2024年2月、西バルカン諸国・クロアチアの実務者が訪日し、藤沢サステナブルスマートタウンやバイオマス発電所等の視察を実施し、再生可能エネルギーにかかる我が国の知見の共有と参加国間のネットワーク構築の強化を図った。

その他の取組

西バルカン各国に対する開発協力

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