ドイツ連邦共和国

平成28年11月14日
ガウク・ドイツ大統領を出迎える
安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
儀じょう隊による栄誉礼
及び儀じょう
(写真提供:内閣広報室)
儀じょう隊による栄誉礼及び儀じょう
(写真提供:内閣広報室)

 本14日午後6時40分から午後7時40分までの約60分間,安倍晋三内閣総理大臣は,公式実務訪問賓客として来日中のヨアヒム・ガウク・ドイツ連邦共和国大統領(H.E. Mr. Joachim GAUCK, President of the Federal Republic of Germany)と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 二国間関係

握手を交わす両首脳
(写真提供:内閣広報室)
日・ドイツ首脳会談
(写真提供:内閣広報室)

(1)安倍総理大臣から,ガウク大統領の初めてとなる訪日を歓迎し,今回の訪日を機に,アジアと欧州のリーダーとして,国際社会の平和と安定及び繁栄に重要な役割を担う日独の関係を一層発展させたい旨述べました。

(2)ガウク大統領から,暖かい歓迎に感謝する旨述べるとともに,日独は深い友好の絆で結ばれており,共通の価値観を有している,経済的にも政治的にも共通点が多く,法の支配に則って発展してきたということを踏まえ,多くの分野で協力を進めていきたい旨述べました。

2 国際社会における日独の協力

 両首脳は,日本の積極的平和主義とドイツによる積極的な国際貢献の拡大は,軌を一にするものであることを確認した上で,基本的価値やルールに基づく国際秩序を維持・強化するため,日独が,国際社会と協調しながら一層緊密に連携していくことで完全に一致しました。

3 地域情勢

共同記者発表に臨む両首脳
(写真提供:内閣広報室)
共同記者発表
(写真提供:内閣広報室)

    (1)両首脳は,東シナ海・南シナ海の問題を含む東アジア情勢,ウクライナ情勢,北朝鮮情勢等の地域情勢についても意見交換を行いました。その上で,両首脳は,力による現状変更の試みは許されないとの認識で一致し,法の支配に基づく国際秩序の維持のために,日独が引き続き協力していくことを確認しました。
    また,ガウク大統領から,昨年末の日韓合意について,両国間の信頼関係を高める重要な合意だとして,高く評価する旨の発言がありました。

    (2)また,ガウク大統領から,難民・移民問題に対するドイツの取り組みについて説明があり,我が国の総額60億ドルに上る支援策について高く評価する旨の発言がありました。

    (3)英国のEU離脱について,安倍総理大臣から,欧州が強い結束を維持することが重要である旨述べるとともに,EU域内で企業の円滑な経済活動が維持され,予測可能性が確保されることが重要である旨述べました。その上で,両首脳は,この観点からも,日EU・EPA交渉の年内大筋合意が重要であることを確認しました。

    (4)米大統領選について,安倍総理大臣から,17日にニューヨークでトランプ次期大統領と会談することを予定しており,TPPを含む様々な課題について率直に意見交換したい旨述べました。

総理夫妻主催晩餐会で挨拶する安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)

 また,首脳会談後,午後8時05分から約75分間,安倍総理大臣夫妻は,ガウク大統領及びダニエラ・シャート女史(Ms. Daniela Schadt)を歓迎するための晩餐会を開催しました。
 晩餐会は,日独関係にゆかりのある方々を各界からお招きし,和やかな雰囲気の中で行われました。


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