安倍総理大臣

平成26年5月20日
(写真提供:内閣広報室)
(写真提供:内閣広報室)

 本20日,15時から約15分間,安倍晋三内閣総理大臣は,総理大臣官邸において,我が国を訪問中のロベルト・アゼベド世界貿易機関(WTO)事務局長(H.E. Mr. Roberto Azevedo, Director-General, WTO)の表敬訪問を受けたところ,概要は以下のとおりです(先方:イーンドWTO事務局官房長他,日本側:世耕官房副長官他同席)。

1 WTOの重要性

 冒頭安倍総理大臣より,訪日を歓迎するとともに,我が国は貿易立国としてWTOを中心とした多角的貿易体制を重視しており,自由貿易協定(FTA)を推進しつつ,WTOもしっかりと進めていきたい旨述べました。
 これに対してアゼベド事務局長より,日本の日頃のWTOに対する支援に感謝したい,日本はWTOにとって重要なパートナーであり,昨年の「バリ合意」の妥結に際しても,困難な局面があったが,日本のサポートもありこの局面を切り抜けることができた。日本の協力に感謝している旨発言があった。

2 ドーハ・ラウンド交渉と「バリ合意」

 アゼベド事務局長より,ドーハ・ラウンド交渉(DDA)について,各国ともセンシティブな分野があるが,メンバー国が柔軟に現実的な解決策を見いださねばDDAの妥結は困難となろう,「バリ合意」と同様,DDAについても日本の支援を得て成功させたい旨発言しました。
 これに対して安倍総理大臣より,「バリ合意」の妥結に際して,アゼベド事務局長が果たした役割に敬意を表する,次はその実施が重要であり,日本としても全力で協力したい,途上国に対する支援も行っていく旨述べました。
 更に安倍総理大臣より,日本にもセンシティブな分野があるが,各国がお互いに理解し努力することで良い結果が得られる旨述べた上で,安倍政権として強力に進めている農政改革について言及がありました。


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