談話

世界貿易機関(WTO)におけるバリ・パッケージの合意について(外務大臣談話)

平成25年12月7日

英語版 (English)

1 12月3日から7日までインドネシア・バリ島にて開催された第9回WTO閣僚会議(MC9)において,ドーハ・ラウンド交渉の対象分野の一部に関する合意である「バリ・パッケージ」が妥結に至りました。我が国は,同パッケージの妥結を歓迎するとともに,この調整に主導的役割を果たしたアゼベド事務局長の指導力に敬意を表します。

2 今次閣僚会議で妥結した「バリ・パッケージ」は,(1)貿易円滑化,(2)農業分野の一部及び(3)開発の3分野から成り,特に貿易円滑化については,税関手続の透明化・迅速化等を通じて先進国,途上国双方に利益をもたらすもので,貿易の促進に大きな効果が期待されます。また,貿易円滑化に関するこの合意はWTO設立以来初の全加盟国による多数国間の規律となるものであり,難航するドーハ・ラウンド交渉の活性化につながるものと期待されます。我が国としては,多角的貿易体制の維持・強化に引き続き取り組んでいきます。

(参考)バリ・パッケージ
 2011年末以降,ドーハ・ラウンド交渉では一括妥結ではなく部分合意等の可能な成果を積み上げる新しいアプローチを採用して交渉を継続,特に本年9月のアゼベド事務局長の就任後は交渉が活発化した。今回の閣僚会議における成果として目指してきた部分合意の内容以下のとおり。

1 貿易円滑化
 税関手続の迅速化,貿易規制の透明性向上等

2 農業
(1)関税割当(輸入枠)の運用にかかる透明性向上と未消化分の運用改善
(2)途上国政府が食糧を貧困層に提供する際の食糧の調達に伴う補助金規制の緩和
(3)輸出補助金の抑制

3 開発
(1)WTO協定にある途上国配慮条項に関するモニタリング・メカニズムの立ち上げ
(2)後発開発途上国(LDC)に対する優遇措置の具体化


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