世界貿易機関(WTO)
「貿易のための援助」(AfT)ストックテイキング・イベント(セッション案内)

3月23日(火曜日)~25日(木曜日)、世界貿易機関(WTO)が、「貿易のための援助」(AfT(注))ストックテイキング・イベントをオンライン形式で主催する予定です。本イベントは、新型コロナウイルス感染症により生じた経済的課題を受けたAfTのニーズを把握し、対応について議論し、得られた知見を共有することを目的に開催されます。本イベントにおいて、外務省は、JICAとセッションを共催します。
(注)Aid for Trade(貿易のための援助)の略。貿易分野における能力構築やインフラ供与などの途上国支援の総称。途上国の貿易関連能力の向上による経済発展と貧困の削減を目的とする。
本件セッションに関心のある方は、事前の参加登録(定員制)によりどなたでも参加できます。下記のリンクから事前に御登録ください。
1 イベント概要
(1)日程
2021年3月23日(火曜日)~25日(木曜日)
(2)アジェンダ
具体的なアジェンダ及び各セッションの概要は、WTOウェブサイトAfTの頁(WTO | Development - Aid-for-Trade)に掲載。なお、開催期間中、WTOの各加盟国は関連する国際機関と、以下のいずれかのテーマにつきセッションを主催。
- (テーマ1)
- 新型コロナウイルス:債務と財政
- (テーマ2)
- 包摂的なグリーン・リカバリーの促進
- (テーマ3)
- デジタルの連結性と電子商取引
- (テーマ4)
- グローバル・バリューチェーン:供給サイドの能力とパンデミック
- (テーマ5)
- 中小零細企業と観光部門の回復促進
- (テーマ6)
- 新型コロナウイルスと将来的なパンデミックへの貿易構造の適応
- (テーマ7)
- 新型コロナウイルスからの回復への地域的アプローチ
2 日本外務省及びJICAのセッション
(1)日程
3月24日(水曜日)16時00分~17時00分
(2)プログラム
- 16時00分~16時10分
- 外務省による冒頭挨拶
- 16時10分~16時20分
- JICAによる発表(1) 新型コロナが開発途上国の農産物のバリューチェーンに与えた影響
- 16時20分~16時35分
- JICAによる発表(2) デジタル技術を活用した小規模農家支援:フィリピンにおけるケーススタディ(アプリを活用したデジタル農協)
- 16時35分~16時50分
- JICAによる発表(3) デジタル技術を活用した小規模農家支援:インドネシアにおけるケーススタディ(電子商取引を活用した販路開拓)
- 16時50分~17時00分
- Q&A
(3)主旨
デジタル化の進展により、世界各地でデジタル・トランスフォーメーション(DX)が進んでおり、新型コロナウイルスのパンデミックは、その動きを加速化する要因にもなっています。世界各国は、パンデミックの脅威を共に克服し、国際貿易を持続的に発展させていくことが求められています。
基調講演では、日本政府がその課題にどう向き合い、デジタル分野のルール作りで役割を果たそうとしているかについてお話しするとともに、デジタル分野のAfTで行っている取組を御紹介します。
DX時代において、JICAは、世界各地で、デジタル技術を活用した事業を展開しています。今回のセミナーでは、開発途上国における農業・農村開発分野において、デジタル技術を活用し小規模農家をバリューチェーンへ繋げるための支援について御紹介します。