核軍縮・不拡散

令和7年2月10日

 令和5年11月30日、ウィーンにおいてワッセナー・アレンジメント(WA)の第27回総会が開催されました。同総会後に発表された議長声明(英語)(PDF)別ウィンドウで開くのポイントは以下のとおりです。

  1. 2023年、WAは、通常兵器及び関連汎用品・技術の移転に係る透明性と、より大きな責任を促進することにより、国際及び地域の安全と安定への貢献を継続しました。また、非参加国及び関連する国際・地域機関を対象とするアウトリーチ活動を行いました。
  2. WA参加国は、武器及び関連汎用品・技術の移転や、紛争地域を含む特定の懸念地域への武器の流入がもたらし得る不安定化のリスクについて情報交換を継続しました。また、テロリストによる武器及び関連汎用品・技術の取得を防止するために厳格な輸出管理と緊密な協力が果たす重要な役割を再確認しました。
  3. WA参加国は、特定の電子部品の生産に使用される機器に関するものを含む新たな規制を採択し、高性能電子機器に関する既存の規制を更新しました。また、ソナー、光学センサー、特定のロケット推進技術、暗号化・複号化、通信の合法的傍受を可能にする技術などに関する規制リスト項目の明確化も行いました。
  4. WA参加国は、審査及び執行に係る慣行を含む、輸出管理の実施に関する各国の経験を共有しました。
  5. WA参加国は、ミサイル輸出管理レジーム(MTCR)及び原子力供給国グループ(NSG)との規制リストに関する非公式な技術的協議を継続しました。
  6. 2024年は、イタリアが総会、オーストリアが一般作業部会、メキシコが専門家会合、カナダが審査官・執行官会合の各議長国を務めます。次回のWA総会は、2024年12月にウィーンで開催されます。

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