核軍縮・不拡散

令和7年12月26日

 令和7年12月3日及び4日、ウィーンにおいてワッセナー・アレンジメント(WA)の第29回総会が開催されました。同総会後に発表された議長声明(英語)(PDF)別ウィンドウで開くのポイントは以下のとおりです。

  1. 2025年、WAは、通常兵器及び関連汎用品・技術の移転に係る透明性と、より大きな責任を促進することにより、国際及び地域の安全と安定への貢献を継続しました。また、非参加国及び関連する国際・地域機関を対象とするアウトリーチ活動を行いました。
  2. WA参加国は、武器及び関連汎用品・技術の移転や、紛争地域を含む特定の懸念地域への武器の流入がもたらし得る不安定化のリスクについて情報交換を継続しました。また、テロリストによる武器及び関連汎用品・技術の取得を防止するために厳格な輸出管理と緊密な協力が果たす重要な役割を再確認しました。
  3. WA参加国は、レーザー(自動車、造船、航空宇宙産業で頻繁に使用されるものを含む)、画像センサー、カメラ、海底探査機器、パラシュート、パラグライダー、及びセラミック複合材料などに関する規制リスト項目の更新及び明確化を行いました。
  4. WA参加国は、審査及び執行に係る慣行を含む、輸出管理の実施に関する各国の経験を共有しました。
  5. WA参加国は、汎用品及び関連技術の輸出管理内部規程(ICP:Internal Compliance Programmes)に関するベストプラクティス指針を更新し、政府及び産業界における本指針の有効性を維持しました。
  6. WA参加国は、ミサイル輸出管理レジーム(MTCR)及び原子力供給国グループ(NSG)との規制リストに関する非公式な技術的協議を継続しました。
  7. 2026年は、韓国が総会、ベルギーが一般作業部会、オランダが専門家会合、カナダが審査官・執行官会合の各議長国を務めます。次回のWA総会は、WAの30周年であり、2026年12月にウィーンで開催されます。

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