核軍縮・不拡散

令和3年10月25日

 10月4日から8日まで、ソチ(ロシア)にてミサイル技術管理レジーム(MTCR)総会が開催されました。終了後に発表されたパブリック・ステートメント(英語)別ウィンドウで開くのポイントは以下のとおりです。なお、コロナ禍により昨年の総会は中止されたため、本総会は総会として2年振りに開催されたものです。

  1. 北朝鮮に関し、MTCR参加国は、特に第2371号、第2375号及び第2397号を含む国連安保理決議の関連決議を想起し、これらの決議の下での国際社会の継続的な義務に留意し、北朝鮮半島の恒久的な平和を達成するために進行中の外交過程及び努力のための支援を確認した。MTCR参加国は、北朝鮮による過去2年間にわたる弾道ミサイル発射及びミサイル技術の継続的な開発を念頭に、北朝鮮によるこれらの決議の完全な履行の必要性及び北朝鮮の弾道ミサイル計画に寄与し得る移転の規制に際して警戒を行うことへの決意を改めて表明した。
  2. MTCR参加国は、MTCRガイドラインとその附属書の規制リストが、ミサイル関連品目・技術の輸出管理のための国際的な最良実践例の基準となっている事実を歓迎し、この基準がより多くのMTCR非参加国によって遵守され、国連安保理決議の一部にも盛り込まれていることに留意した。
  3. 地域的及び国際的な安全保障のため、MTCR参加国は全ての国に対し、MTCRガイドラインの遵守や、適切な国内法令と法遵守制度の確立を通じて、不拡散というMTCRの目標を支持するよう呼びかけた。
  4. 総会では、大量破壊兵器(核・化学・生物兵器)が運搬可能なミサイルの拡散に関連して、拡散の動向、調達活動、無形技術移転、キャッチオール規制、貨物の通過・積替え等様々な問題について議論が行われた。

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