核軍縮・不拡散

原子力供給国グループ(NSG)バリロチェ総会

平成27年6月24日

 2015年6月3~5日,アルゼンチン・バリロチェにおいて原子力供給国グループ(NSG)第25回総会が開催され,概要以下のパブリック・ステートメント(PDF)別ウィンドウで開くが発出された。
 また,会議の冒頭では,2015年-2016年の議長国としてアルゼンチンが選出された(議長はグロッシー同国在ウィーン代表部大使)。さらに,ティメルマン外務大臣から挨拶があり,ビデオ会議の形で,フェルナンデス大統領から歓迎のスピーチが行われた(NSG参加国は48か国。欧州委員会及びザンガー委員会が常任オブザーバー参加。)。

  1. NSGは,国際的な拡散活動の継続に対する懸念を表明し,核兵器等に資する原子力関連資機材・技術の移転を防止するため,緊密な協力の継続への決意を再確認した。
  2. NSGは,2006年,2009年及び2013年の北朝鮮による核実験に対して強い遺憾の意を表明し,国際的な不拡散体制を損なう北朝鮮の核計画に対して重大な懸念を示し,北朝鮮に対して全ての核兵器及び既存の核計画の放棄を強く求めた。また,関連する国連安保理決議及び2005年9月19日の六者会合共同声明の完全な履行に対する長年の支持を改めて表明した。さらに,完全で検証可能かつ不可逆的な朝鮮半島の非核化を達成するため,六者会合への支持を再確認し,北朝鮮に対し,六者会合の再開に向けた望ましい環境の醸成を目指す外交努力に応えるよう要請した。
  3. NSGは,4月2日にEU3+3及びイランが合意した包括的共同作業計画の主要な要素に関するローザンヌの了解に留意し,6月30日までの合意達成に向けた現在の交渉が成功すること,及び同交渉が,イランの核計画が専ら平和的性格であることをNPTの義務に従って確保すること,に対する期待を表明した。
  4. NSG参加国は,全ての国に対し,NSGの取組と目的に関連した全ての国連安保理決議の効果的な履行及び監視の実施を要請した。
  5. NSGは,技術的事項に焦点を当てて議論し,NSG規制リストの明確化及び改訂のための幾つかの提案について意見交換を行い,合意した(2016年総会後に公表予定)。
  6. NSGは,NSG参加国が,ガイドライン・パート1に従った核物質並びに原子力関連の資機材及び技術の正当な輸出における速やかな承認を促進するために必要なツールを保有することを確保するため,効果的な政府保証手続の重要性について議論した。
  7. NSGは,NSGの保秘の重要性並びにグローバルな安全保障情勢及び原子力産業・原子力関連産業の進展に合わせたNSGガイドライン改訂の重要性について議論し,これを再確認した。
  8. NSGは,2016年から2017年の議長国に韓国が就任し,2017年から2018年の議長国にスイスが就任することを決定した。
  9. NSGは,国内輸出管理体制をNSGガイドライン及び同ガイドラインの規制リストに調和させている国が増えていることを歓迎した。
  10. NSGは,(1)NSGの取組に関する関心のある非参加国に対するブリーフの実施,(2)適切な国際会議におけるNSGの認知の向上(NSGの取組及びミッションに関する一般の意識を向上させるためのもの),(3)国内輸出管理制度の発展,改訂,強化及び実施に関する実務的な知見及び支援を求めるNSG非参加国への対応,などのアウトリーチを促進させるための選択肢について議論した。
  11. NSGは,NPT運用検討会議の主要委員会II及びNSGの取組と目的に関する詳細な情報を提供するために開催された同会議のマージンにおけるサイドイベントにおいて,アルゼンチンがNSGを代表して行ったステートメントを受けて表明された前向きな反応及びNSGとその取組に対する関心に留意した。
  12. NSGは,2008年のインドに対する民生用原子力協力に関する声明の履行におけるすべての側面について情報を共有し,インドとNSGとの関係について議論を行った。
  13. NSGは,NSGの活動における透明性と保秘のバランスを取ることの必要性について議論を行い,これを再確認した。
  14. NSG総会は,全ての原子力供給国に対し,NSGガイドラインを自主的に実施することによって原子力輸出に関する責任あるアプローチを表明するよう呼びかけた。

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