核軍縮・不拡散
ゼルボ包括的核実験禁止条約機関事務局長による岸田外務大臣表敬及び
日・カザフスタン・ゼルボ事務局長による共同発表



5月2日(火曜日)14時50分過ぎ(現地時間)から約25分間,岸田文雄外務大臣は,訪問中のオーストリア・ウィーンにおいて,ラッシーナ・ゼルボ包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)準備委員会暫定技術事務局長(Dr. Lassina Zerbo, Executive Secretary, Provisional Technical Secretary, Preparatory Commission for the Comprehensive Nuclear-Test-ban Treaty Organization)による表敬を受け,その後,CTBTに関する共同発表を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 ゼルボ事務局長による表敬
(1)岸田大臣は,北朝鮮の核・ミサイル開発は新たな段階の脅威であり,核実験実施時の迅速な検知は極めて重要,国際監視制度(IMS)の下での検証体制の普遍化,更なる効果的な運用に日本も一層貢献していきたい旨述べました。
(2)これに対し,ゼルボ事務局長から,日本による包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効に向けた取組及び支援に対して謝意が述べられるとともに,引き続き日本と連携していきたい旨述べました。岸田大臣とゼルボ事務局長は,CTBTの発効促進のために引き続き緊密に協力していくことで一致しました。
2 その後,岸田大臣は,サリベイ・カザフスタン大使(H.E. Mr. Kairat Sarybay, Ambassador to Austria, Kazakhstan)及びゼルボ事務局長と共に,CTBTに関する共同発表(骨子(PDF)/英文(PDF)
)を行いました。
(1)岸田大臣から,我が国として,CTBTの早期発効への尽力,北朝鮮による核実験等の挑発行動の自制を求める旨,及び核実験の国際監視制度の普遍化と能力の一層の強化について述べました。
(2)続いてサリベイ・カザフスタン大使及びゼルボ事務局長からも,CTBTの早期発効が核軍縮・不拡散の推進のために重要であるとして,CTBTの早期発効を引き続き目指す旨発言がありました。