核軍縮・不拡散
2018年度国連軍縮フェローシップ(結果)
平成30年10月4日
9月30日から10月4日まで,「国連軍縮フェローシップ・プログラム」により,コラロフ国連軍縮部ジュネーブ事務所顧問他25か国25名の外交官等が訪日しました。概要は以下のとおりです。
1 広島訪問(9月30日~10月2日)
10月1日,広島において,広島平和文化センター理事長講話を聴講し,広島平和都市記念碑において献花を行いました。原爆ドームや広島平和記念資料館,国立広島原爆死没者追悼平和祈念館等を視察し,被爆者による被爆体験講話を聴講しました。翌2日午前には,放射線影響研究所での講義を聴講しました。
2 長崎訪問(10月2日~4日)
10月2日午後,長崎において,原爆資料館及び原爆死没者追悼記念館を視察しました。翌3日,被爆者による被爆体験講話の聴講,長崎大学核兵器廃絶研究センターにおける有識者との意見交換,原爆落下中心地での献花を行った後,歓迎昼食会での被爆者や若者との懇談を行いました。3日午後には,外務省職員から日本の核軍縮・不拡散政策に関する説明を受け,その後,訪日プログラムの締めくくりとして,今次広島長崎訪問や日本の軍縮政策を踏まえた上で意見交換を行いました。
【参考】国連軍縮フェローシップ・プログラム概要
- (1)国連軍縮フェローシップ・プログラムは,特に開発途上国における軍縮専門家の育成を目的として,1978年の第1回国連軍縮特別総会において実施が決定されました。同プログラムは,主に各国の若手外交官や国防関係者等を対象とし,国連及びジュネーブ軍縮会議における研修や関係国への訪問等をプログラムとして,1979年以降毎年実施されています。
- (2)我が国は,1982年の第2回国連軍縮特別総会における鈴木善幸総理演説において本計画参加者の広島及び長崎招待の提案を行い,翌83年以来毎年約30名の各国若手外交官等の訪日を実現しています。本年は36年目に当たり,本年を含めこれまでに933名の参加者が我が国政府の経費負担により日本を訪問しました。
- (3)訪日プログラムは,例年広島での原爆ドームや平和記念資料館等の視察,長崎での原爆中心地や原爆資料館等の訪問,被爆者による被爆体験講話等を通じ,被爆の実相について理解を深めるとともに,軍縮・不拡散分野における我が国の取組を発信していく上で有意義なプログラムとなっています。