
アジア | 北米 | 中南米 | 欧州(NIS諸国を含む) | 大洋州 | 中東 | アフリカ
東アジア・ラテンアメリカ協力フォーラム(FEALAC)
第3回外相会合-結果概要
平成19年8月
- 8月22日及び23日、ブラジリア(ブラジル)において標記会合を開催。東アジア及び中南米の加盟国33ヶ国(うち20ヶ国が閣僚)及び招待国(ガイアナ、スリナム、ハイチ)の計36カ国が参加。我が国から麻生太郎外務大臣が出席。ドミニカ共和国が今回から新規加盟。
- 貿易、投資等両地域間の経済交流並びにミレニアム開発目標、国連改革、WTOドーハラウンド交渉、気候変動などの国際的な諸課題につき意見交換。
- 我が国は次期アジア側調整国として、第4回外相会合を日本で開催する旨表明。
- 本会合において、両地域の一層の協力・交流の強化と国際的な諸課題への対処を盛り込んだ「ブラジリア宣言」及びペルーの地震並びにアフガニスタンにおける韓国人人質問題に対し連帯の意を表明する声明を採択。また、両地域の経済交流強化のための方策に係る決定を行った。
1.概要
(1)今次会合では、全体会合と閣僚リトリートを開催。全体会合では、ドミニカ共和国の新規加盟が承認されると共に、両地域の一層の協力・交流の強化とミレニアム開発目標、WTO交渉、国連改革、気候変動等の国際的な諸課題への対処を盛り込んだ「ブラジリア宣言」、ペルーの地震並びにアフガニスタンにおける韓国人人質問題に対し連帯の意を表明する2つの声明(アフガニスタンにおける人質事件に関するFEALAC第3回外相会合の声明・ペルーの人々との連帯に関するFEALAC第3回外相会合の声明)が採択された。また、同会合において、両地域の経済交流強化のため、1)経済社会WGの下での観光分科会の設置、2)各国中小企業関連ネットワーク形成に係る検討、3)貿易投資関連情報ネットワークの構築等貿易投資促進のための方策に係る検討、4)FEALAC学術ネットワーク(FAN)の発展・強化に係る検討を求める決定が行われた。
(2)全体会合において、麻生大臣は、両地域の発展の鍵として、両地域の連結性(connectivity)を高める意義を指摘。具体的には物流インフラの整備とビジネスマンを中心とする人的交流の重要性を説いた。また、WTOドーハラウンド交渉、国連改革、気候変動等の国際的な重要諸課題についての日本の立場を訴えた。最後に次期アジア側調整国として、第4回外相会合を日本で開催する旨表明し、各国に歓迎された。
(3)また、麻生大臣は、今次会合の機会に3ヶ国(アルゼンチン、パナマ、キューバ)の外相と二国間会談を行った。
2.成果
- FEALACを通じた東アジア及びラテンアメリカ間の協力の継続と強化の必要性が改めて確認された。
- 今次会合においては、貿易・投資関係の促進といった両地域間の経済関係強化のための方策の他、ミレニアム開発目標、WTOドーハラウンド交渉、国連改革、気候変動等、国際的な諸課題についても活発な意見交換が行われ、FEALACとしてこれら諸課題に係る問題意識を共有し、問題解決のため加盟国間で知見の共有を図っていく有用性が確認された。
- 日本は、次期アジア側調整国として、第4回外相会合の日本開催に向け、精力的に準備を進めていく旨表明し、各国より歓迎された。
- 会合周辺で行われた二国間外相会談や地域間外相会談は、人と人との交流を更に深める場として有意義であり、各国より高く評価された。