中南米

令和6年1月9日

1 FEALAC(アジア中南米協力フォーラム)とは

 2001年に設立された、東アジアと中南米との交流と協力の強化を目的とするフォーラム。具体的には以下を目的としている。

  • (1)加盟国間の相互理解、政治的対話及び友好協力関係の促進
  • (2)幅広い分野(経済、貿易・投資、金融、科学技術、環境保護、文化、スポーツ、観光、人的交流)における交流と協力の拡大
  • (3)重要な国際的政治・経済問題についての共通認識の醸成と協力の促進

2 経緯

  • (1)1998年9月、ゴー・チョク・トン・シンガポール首相(当時)がフレイ・チリ大統領(当時)に対し従来より関係が希薄でありミッシング・リンクと呼ばれていた東アジアと中南米の関係を強化することを目的とするフォーラムの設置(いわゆるASEMの中南米版)を提唱。
  • (2)2001年3月、チリにて第1回外相会合開催(我が国からは荒木外務副大臣(当時)が出席)。同外相会合において「枠組文書」を採択し、フォーラムの原則、意義、目標等を設定した。

4 組織

組織図:外相会合、高級実務レベル会合、「社会・政治協力と持続可能な開発」作業部会、「貿易・投資・観光・中小企業」作業部会、「文化・青少年・ジェンダー・スポーツ」作業部会、「科学技術・イノベーション・教育」作業部会
  • (1)外相会合
    2001年3月 第1回外相会合(於:チリ)「枠組文書」の承認
    2010年1月 第4回外相会合(於:東京)東京宣言採択。
    2015年8月 第7回外相会合(於:コスタリカ)サンホセ宣言採択。
    2017年9月 第8回外相会合(於:韓国)釜山宣言採択。
    2019年11月 第9回外相会合(於:ドミニカ共和国)サントドミンゴ宣言採択。
  • (2)高級実務者会合(SOM)
    これまで計21回の高級実務者会合を開催
  • (3)作業部会(WG)
    第1回外相会合で、FEALACの目的に沿った具体的なプロジェクトを検討するため、3つの作業部会(ワーキング・グループ)を設置。第6回外相会合で作業部会の再編成が実施され、現在ア「社会・政治協力と持続可能な開発」作業部会、イ「貿易・投資・観光・中小企業」作業部会、ウ「文化・青少年・ジェンダー・スポーツ」作業部会、エ「科学技術・イノベーション・教育」作業部会が活動中。日本は2014年より科学技術・イノベーション・教育作業部会の共同議長を務めている。
    (注)現在はラオス及びドミニカ共和国が各地域調整国を務めている。

5 日本との関係

  • (1)2010年1月、第4回FEALAC外相会合を主催、東京宣言を採択した。
  • (2)2014年より、日本は「科学技術・イノベーション・教育」作業部会の共同議長を務めている。
  • (3)アジア・中南米の共通課題に対する理解を深め、FEALAC加盟国間の関係を強化すること等を目的として、日本はFEALACが設立されて間もない2001年からほぼ毎年、FEALAC加盟国内の若手リーダー招へいを実施している。
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