ドミニカ共和国
鈴木外務副大臣のドミニカ共和国訪問(結果)
11月9日から10日にかけて(現地時間)、鈴木外務副大臣は、アジア・中南米協力フォーラム(FEALAC)第9回外相会合出席のためドミニカ共和国のサントゴミンゴを訪問したところ、訪問の概要は以下のとおりです。
1 アジア・中南米協力フォーラム(FEALAC)第9回外相会合
鈴木副大臣は、11月9日、サントドミンゴで開催されたアジア・中南米協力フォーラム(FEALAC)第9回外相会合に我が国政府代表として出席するためドミニカ共和国を訪問し、スピーチを行いました。
鈴木副大臣はスピーチの中で、本年発足から20周年を迎えるFEALACがアジアと中南米を結ぶ唯一のフォーラムとして、両地域を近づけることに貢献してきた旨指摘しました。その上で、FEALACの特徴である多様な加盟国が気候変動等の地球規模の共通の課題に直面する現在、自由で開かれた経済や価値の共有といった共通の目標に向けて協力することが求められている旨発言しました。また、日本の対中南米外交、FEALACとの協力を紹介し、日本は今後もFEALACに積極的に参画していく旨述べました。
2 FEALAC外相会合に参加した各国政府要人との会談
(1)バルガス・ドミニカ共和国外務大臣との会談
9日、鈴木副大臣は、ミゲル・オクタビオ・バルガス・マルドナド・ドミニカ共和国外務大臣との会談を行いました。鈴木副大臣からは、議長国であるドミニカ共和国の本会合開催に当たっての尽力に感謝するとともに、伝統的友好国であるドミニカ共和国との二国間関係を発展させたい旨述べました。これに対し、バルガス外相からは、日本がドミニカ共和国に対して行ってきた協力に感謝するとともに、二国間貿易・投資関係を更に活性化させていきたい旨の発言がありました。
また、両者は、ドミニカ共和国が現在安保理非常任理事国であることも踏まえ、東アジア情勢や国際場裡での協力についても意見交換を行いました。さらに、鈴木副大臣から、北朝鮮による核・ミサイル問題に加え、拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求め、両者は今後も緊密に連携していくことで一致しました。
(2)サルムサイ・ラオス外務大臣との会談
9日、鈴木副大臣は、サルムサイ・コンマシット・ラオス人民民主共和国外務大臣との会談を行いました。鈴木副大臣からは、共同議長国であるラオス人民民主共和国の本会合開催に当たっての尽力に感謝するとともに、来年の外交関係樹立65周年を迎えるにあたり二国間関係を更に強化していきたい旨述べました。これに対し、サルムサイ外相からは、毎年ハイレベルが日本を訪れているように日本との関係は極めて良好であり、また、来年には多くの行事を計画していかなければならない旨の発言がありました。
また、両者は南シナ海問題や北朝鮮問題についても意見交換を行いました。さらに、鈴木副大臣から、北朝鮮による核・ミサイル問題に加え、拉致問題の早期解決に向けた理解と協力を求め、今後一層強力を深化させていくことで一致しました。
(3)フェレル・パナマ外務大臣との会談
9日、鈴木副大臣は、アレハンドロ・ギジェルモ・フェレル・ロペス・パナマ共和国外務大臣との会談を行いました。鈴木副大臣からは、日本はパナマ運河の主要利用国であり、日本にとってパナマは一層重要な国となっている旨述べるとともに、パナマ運河の利用環境確保の観点から、今後も緊密な協議を期待する旨述べました。これに対し、フェレル外相からは、古くから良好な関係を築いている日本との関係は重要であり、二国間や多国間の文脈で日本との関係を強化していきたい旨の発言がありました。
また、両者は東アジア情勢や国際場裡での協力についても意見交換を行いました。
(4)モンカダ・ニカラグア外務大臣との会談
9日、鈴木副大臣は、デニス・モンカダ・コリンドレス・ニカラグア共和国外務大臣との会談を行いました。鈴木副大臣からは、即位の礼出席のため訪日した際に会談を行ってから3週間足らずで再び面会することができ嬉しく思う旨述べるとともに、来年外交関係樹立85周年を迎えるニカラグアとの二国間関係を一層強化したい旨述べました。これに対し、モンカダ外相からは、短期間で再会できたことを嬉しく思うとともに、既に緊密である二国間関係を強化し、将来的にも二国間関係は良好であり続けると確信している旨の発言がありました。
また、両者は東アジア情勢や国際場裡での協力についても意見交換を行いました。
(5)マリキ・シンガポール国防担当兼外務担当上級国務大臣との会談
9日、鈴木副大臣は、モハマド・マリキ・オスマン・シンガポール共和国国防担当兼外務担当上級国務大臣との会談を行いました。鈴木副大臣からは、ASEANとの関係を強化する上でシンガポールは重要な役割を果たしている旨述べるとともに、4日に行われた日・シンガポール首脳会談において、リー首相からの福島県産食品に対して残る輸入制限措置の撤廃に関する通報を歓迎する旨述べました。これに対し、マリキ上級国務相からは、シンガポールで日本のプレゼンスは大きく、経済のみならず、防衛・安全保障や文化・人的交流等様々な分野で二国間関係は強化されている旨の発言がありました。
また、両者は東アジア情勢及びアジア地域における経済連携についても意見交換を行いました。
3 日系社会との意見交換
9日、鈴木副大臣は日系社会と意見交換を行い、日系社会のこれまでの苦労に敬意を表するとともに、更なる発展に対する期待を述べました。また、10日、鈴木副大臣は、ドミニカ日本人農業移住記念碑に献花を行いました。
ASEAN10か国、アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、エルサルバドル、オーストラリア、韓国、キューバ、グアテマラ、コスタリカ、コロンビア、スリナム、中国、チリ、ドミニカ共和国、ニカラグア、日本、ニュージーランド、パナマ、パラグアイ、ブラジル、ベネズエラ、ペルー、ボリビア、ホンジュラス、メキシコ、モンゴル(全36か国)