外交史料館 特別展示
本年(2008年)は、日本からブラジルへの移住が始まってからちょうど100年目にあたります。
日本・ブラジル両国政府は、本年を「日本ブラジル交流年(日伯交流年)」として祝うことで合意しました。この交流年は、より幅広い両国国民の間で交流事業を行なうことで、未来に向かって日伯両国の結びつきを強めることを目指しています。
外交史料館は、日伯交流年を記念して、所蔵史料によって両国の交流史をお伝えする特別展示「日本とブラジル―史料でたどる交流史―」を開催いたします。
ぜひ、お気軽にお越しください。
* 展示史料は全部で25点です。各テーマをクリックすると、詳細な解説が表示されます。
幕末期に、榎本武揚が乗船した開陽丸がリオデジャネイロに寄港した記録や、1894年(明治27年)に外務省通商局の根本正(ねもと・しょう)が行なった中南米調査の報告書を展示します。
1895年(明治28年)に調印された日伯修好通商航海条約の批准書原本を、初めて収納箱(ブラジル国旗色の黄と緑で装飾)とともに展示するほか、ブラジルへの移住を積極的に推進した第3代駐ブラジル公使杉村濬(すぎむら・ふかし)のブラジル視察報告書などを展示します。
第一回移民船「笠戸丸」は、1908年(明治41年)4月28日に神戸港を出港し、同年6月18日にブラジルのサントス港に到着しました。乗船した移民の名簿や、移民会社社長水野龍(みずの・りょう)が外務省に提出した報告書などを展示します。
1922年(大正11年)のブラジル独立100年祭式典への特派使節派遣に関する閣議決定や、特派大使に任命された堀口九萬一(ほりぐち・くまいち)駐ブラジル公使の信任状に対するブラジル大統領からの答書などを展示します。
移民募集のポスターや、1933年(昭和8年)のブラジル移民25周年記念式典に関する史料のほか、日本の支援によって建設されたサンパウロの日本病院建設関連史料などを展示します。
1935年(昭和10年)にブラジルへ派遣された経済使節団およびその翌年に答礼として訪日したブラジル経済使節に関する史料のほか、1940年(昭和15年)9月に米州諸国との最初の文化協定として調印された「日伯文化協定」の批准書原本を展示します。
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