アジア

第26回ASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会合

令和元年8月2日

英語版 (English)

  • 第26回ASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会合1
  • 第26回ASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会合2
  • 第26回ASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会合3

 8月2日(金曜日)午後3時頃(現地時間)から3時間30分,タイ・バンコクにおいて第26回ASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会合が開催され,我が国から河野外務大臣が出席したところ,河野大臣の発言を中心に概要以下のとおり。

1 ARFの活動

 河野大臣から,創設以降,ARFは非伝統的な安全保障問題を含む安全保障分野において多くの実務的活動を行っており,政治及び安全保障の対話と協力を強化する主たる多国間フォーラムとなったことを評価するとともに,ARFプロセスがより意義深く,効果的になるよう,日本は引き続き貢献する旨表明した。
 多くの国から,ARFは,加盟国間の信頼構築を強化する上で,サイバー,テロ,気候変動といった非伝統的な脅威について率直な意見交換を行うに相応しいフォーラムであるとの発言があった。

2 地域・国際情勢

(1)「自由で開かれたインド太平洋」

 河野大臣から,「インド太平洋に関するASEANアウトルック」に歓迎の意を表明するとともに,自由で開かれたインド太平洋を実現するための日本のビジョンにおいても,ASEAN中心性と一体性は重要な基本原則の一つであり,ASEAN及び関係国とのパートナーシップを通じ,包摂的な形で協力を推進する旨述べた。
 いくつかの国から,インド太平洋に関するそれぞれの考えや構想についての発言があり,それらの共通点が確認されるとともに,互いに連携させていくべきとの発言があった。

(2)北朝鮮

 河野大臣から,直近の米朝首脳の面会を支持及び歓迎するとともに,米朝プロセスが,北朝鮮の全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程のミサイルの完全,かつ検証可能かつ不可逆的な廃棄に向けた具体的な動きにつながることを期待する旨述べた。また,安倍総理は,条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合う決意であると累次の機会に述べてきていることを紹介し,日本として,日朝平壌宣言に基づく日本の方針に変わりはなく,日朝国交正常化に向け,拉致問題を含め,日朝間の諸懸案の解決のために尽力したい,さらに,北朝鮮が有する潜在性を解き放つため,助力を惜しまないと述べた。
 多くの国が,北朝鮮の完全な非核化及び国際社会が引き続き国連安保理決議を完全に履行していくことの重要性を強調した。

(3)南シナ海

 河野大臣から,関係国は,紛争の平和的解決に取り組み,係争中の地形の非軍事化を貫徹すべきであり,この関連で,平和で開かれた南シナ海につながるCOCの妥結に期待する旨を発言した。また,悪化する現場の状況に対する深刻な懸念及びこれまでASEANが謳ってきた基本原則を強調する力強いメッセージをARFからも発信する必要があると主張した。
ほぼ全ての国が南シナ海問題を取り上げ,航行及び上空飛行の自由,国連海洋法条約を含む国際法に従った紛争の平和的解決に言及した。また,非軍事化と自制の重要性を訴えた国が多数あった。さらに,多くの国が実効的なCOCの必要性に言及した。

(4)ラカイン州情勢

 河野大臣から,コックス・バザールのキャンプを訪問し,避難の長期化によりキャンプの状況は依然厳しいことを確認し,避難民の早期帰還の実現のためには,ミャンマーとバングラデシュ両国政府間の建設的な対話が必要不可欠であると述べた。また,日本は,バングラデシュの避難民とホスト・コミュニティを引き続き支援するとともに,ミャンマーの避難民の帰還のための環境整備をエンカレッジする旨述べた。日本は,ミャンマーの努力を支援するためのASEANの役割の拡大を評価すると述べた。
 多くの国から,ラカイン州情勢への懸念を述べるとともに,地域全体による支援が必要であるとの発言があった。

(5)テロ対策

 河野大臣から,テロ及び暴力的過激主義対策を通じてこの地域の安全保障環境を向上させるため,日本は一層注力していくと述べた。また,来年4月,「京都コングレス」が開催予定であり,そこで,テロ及び暴力的過激主義対策についても議論される予定であるとして,ARF加盟国からのハイレベルの参加を要請した。
 多くの国から,テロ及び暴力的過激主義の拡散を懸念するとともに,地域の協力の強化を通じて,テロ及び暴力的過激主義に対処することが重要であるとの発言があった。

(6)その他

 一部の参加国からの日本の輸出管理の見直しに対する言及に対し,河野大臣から日本の立場を説明した。


このページのトップへ戻る
アジアへ戻る