岸田外務大臣

東アジア首脳会議(EAS)参加国外相会議(概要)

平成26年8月10日

英語版 (English)

  • EAS外相会議1
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  • EAS外相会議3

 8月10日(日曜日)午前11時10分から午後1時30分(現地時間)まで,ミャンマー・ネーピードーにおいて東アジア首脳会議(EAS)参加国外相会議が開催され,我が国から岸田文雄外務大臣が出席したところ,概要次のとおり(議長:ワナ・マウン・ルイン・ミャンマー外相)。

1 第8回EASのフォローアップ

(1)総論

 岸田大臣から,我が国として,地域の首脳が一堂に会する場としてEASを重視しており, EASを地域のプレミア・フォーラムとして強化すべきであり,その関連で,ASEANによるEASのレビューが現在行われていることを歓迎する旨発言した。これに対し,「首脳たちが集まり、あるべき秩序を話し合う場として,EASに勝る舞台はありません」との安倍総理のシャングリラ・ダイアローグにおける基調講演の一節を引用してEASの重要性に言及するなど,多くの国から,EAS強化の必要性について指摘があった。

(2)海洋協力

 岸田大臣から,海洋が地域の重要な公共財であることを確認しつつ,その秩序を「法の支配」の原則に基づいて維持すべきであるとした上で,ベトナムによる第3回ASEAN海洋フォーラム拡大会合(EAMF)の開催を歓迎するとともに,我が国として拡大ASEAN船員訓練(EAST)イニシアティヴに海洋環境分野で協力する旨表明した。

(3)低炭素成長

 岸田大臣から,第2回東アジア低炭素成長パートナーシップ対話の開催に触れつつ,本年度中に民間セクターのより主体的な参画を得て日本でハイレベル・フォーラムを開催予定である旨紹介した。また,二国間クレジット制度の構築・普及を含め,引き続きEAS各国とも連携・協力していきたいとの意向を表明した。

(4)災害管理

 岸田大臣から,災害多発地域であるアジア大洋州地域においてEAS参加国と協力し,引き続き積極的に災害管理分野における協力を推進したい旨述べた。また,地域のハブとなるASEAN防災人道支援調整センター(AHA:アハ)センターに対する支援を表明するとともに,来年3月に第3回国連防災世界会議を被災地の仙台市で開催する旨紹介し,各国首脳・閣僚の参加を得て同会議を成功させたいとの意気込みを表明した。

2  地域・国際情勢

(1)北朝鮮

 岸田大臣から,拉致,核,ミサイル等の諸懸案の包括的解決を目指すとの我が国の方針は不変である旨述べた上で,北朝鮮の「核保有国」化の追求,繰り返される弾道ミサイルの発射等について,国際社会として断固とした対応が重要である旨指摘した。

 また,岸田大臣は,北朝鮮による拉致被害者を含む全ての日本人に関する包括的・全面的な調査の開始に触れ,その進捗を注意深く見極める必要があるとしつつ,拉致問題に関する各国の理解と協力を求めた。また,北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)の報告書に触れつつ,北朝鮮の人権状況改善のための各国の協力を呼びかけた。

 これに対し,大多数の国から,北朝鮮情勢ついての言及があった。

(2)南シナ海

 岸田大臣から,南シナ海をめぐる問題について,地域の平和と安定に直結し,国際社会全体の関心事項であるとした上で,シャングリラ・ダイアローグにおいて安倍総理が表明した「海における法の支配の3つの原則」に基づき,平和的解決を期待する旨述べた。また,2002年の南シナ海における関係国の行動に関する宣言(DOC)の精神と規定に立ち返り,恒常的な物理的変更を伴う一方的行動をとらないという固い約束を交わすべきとの安倍総理の提案を改めて説明した。さらには,DOCの完全かつ効果的な実施及び南シナ海における関係国の行動に関する規範(COC)の早期妥結を期待する旨述べた。

 これに対し,大多数の国から,南シナ海をめぐる問題は地域全体の問題であるとして,国際法に基づく平和的解決の必要性等につき発言があった。


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