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平成30年8月4日

 現地時間8月4日(土曜日)13時15分から約35分間,ASEAN関連外相会議に出席のためシンガポールを訪問中の河野外務大臣は,ポンペオ米国務長官及びビショップ豪外務大臣と第8回日米豪閣僚級戦略対話(TSD)を実施したところ,概要は以下のとおりです。
 なお,会談終了後に,共同ステートメント仮訳(PDF)別ウィンドウで開く英文(PDF)別ウィンドウで開く)を発出しました。

1 総論

 冒頭,日米豪閣僚級戦略対話について,日米豪が定期的に会い,力強いメッセージを発信していくことは極めて重要との認識が共有されました。

2 自由で開かれたインド太平洋戦略

(1)次いでインド太平洋について,河野外務大臣から,日米豪は,法の支配に基づく自由で開かれたインド太平洋を実現別ウィンドウで開くするという大きなビジョンを完全に共有している旨述べ,三閣僚は,三か国が地域諸国とのパートナーとも連携しつつ協力していくことで一致しました。

(2)インド太平洋における三か国の具体的協力として,三閣僚は,東南アジアや太平洋島嶼国における海洋安全保障の能力構築分野での協力を進めていくことで一致しました。また,インフラ投資分野では,連結性強化の観点から,「国際スタンダード」に則った質の高いインフラ整備を推進することの重要性を強調し,緊密に連携していくことで一致しました。

3 地域情勢

(1)北朝鮮

 三閣僚は,現在は米朝プロセスが成功するか否かの正念場であるとしつつ,北朝鮮による全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な,検証可能な,かつ,不可逆的な廃棄の実現に向け,緊密に連携していくことを確認しました。また,三閣僚は,国際社会による関連安保理決議の完全な履行が重要であること,及び,「瀬取り」への対応を含め,引き続き日米豪で緊密に連携していくことを確認しました。我が国として最重要の課題である拉致問題の解決について,米豪両国から理解と支持が得られました。

(2)東シナ海・南シナ海

 日米豪三か国は,東シナ海,南シナ海における状況について懸念を共有するとともに,三か国で緊密に連携していくことを確認しました。


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