ニュージーランド

平成27年3月24日
儀仗隊による儀礼
(写真提供:内閣広報室)
握手を交わす両首脳
(写真提供:内閣広報室)
日・ニュージーランド首脳会談
(写真提供:内閣広報室)

 本24日午後6時15分から約45分間,安倍晋三内閣総理大臣は,来日中のジョン・キー・ニュージーランド首相(The Rt Hon John Key, Prime Minister of New Zealand)との間で首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭

 安倍総理大臣から,昨年7月のニュージーランド訪問の際の歓迎に謝意を述べ,今回のキー首相の訪日を機に,アジア太平洋地域の「戦略的協力パートナー」であるニュージーランドとの関係を更に発展させたいと述べました。
 これに対し,キー首相から,安倍総理大臣の温かい友情に感謝の意が表されるとともに,安倍総理大臣の訪問に加え,多くの日本人留学生や観光客がニュージーランドを訪れており,大変喜ばしい旨述べました。

2 二国間関係 

 本年が戦後70年,国連創設70年の節目に当たることを想起しつつ,安倍総理大臣から,日本が引き続き平和国家として世界の平和と繁栄に貢献していく決意を伝え,両首脳は,気候変動や軍縮・不拡散等の様々なグローバルな課題に両国で協力して取り組んでいくことで一致しました。
 また,両首脳は,スポーツや姉妹都市交流について意見交換し,日本で開催される2019年ラグビー・ワールドカップ及び2020年オリンピック・パラリンピックの成功に向け協力していくことで一致しました。

3 経済連携

 両首脳は,TPP交渉の早期妥結に向けて協力していくことを確認しました。また,東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉の年内完了の目標に向けて協力していくことで一致しました。さらに,昨年の首脳会談で言及のあった食と農業分野における協力が進展していることを歓迎しました。

4 太平洋協力

 安倍総理大臣から,5月に開催される第7回太平洋・島サミットの成功への協力を要請するとともに,共に震災経験国として,自然災害に対して脆弱な太平洋島嶼国への支援で協力していきたい旨述べ,キー首相から賛意が示されました。両首脳は,サイクロンで甚大な被害を受けたバヌアツの復旧・復興に向けて協力することで一致しました。

5 テロとの闘い,安全保障

 キー首相からは,チュニジアにおける銃撃テロ事件シリアでの邦人殺害テロ事件の日本人犠牲者に哀悼の意が示され,安倍総理大臣から謝意が表明されました。両首脳は,国際社会と連携しながら,テロ対策や安全保障分野での協力を強化していくことを確認しました。

6 国際場裏における協力

 安倍総理大臣から,ニュージーランドの国連安保理非常任理事国当選について祝意を述べ,国連創立70周年に当たる今年,安保理改革について協力してきたい旨述べました。これに対し,キー首相から,北朝鮮問題も含め,安保理で日本と協力していきたい旨述べました。
 両首脳は,このほか,COP21,捕鯨問題についても意見交換を行いました。


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