ミクロネシア連邦
日・ミクロネシア連邦首脳会談
本14日,午前10時50分頃から約50分間,安倍晋三内閣総理大臣は,訪日中のディビッド・W・パニュエロ・ミクロネシア連邦大統領(H.E. David W PANUELO, President of the Federated States of Micronesia)と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,安倍総理大臣から,「即位の礼に続く訪日を歓迎する。ミクロネシア連邦は,歴史的な絆で結ばれた日本の特別な友人であり,これからもパニュエロ大統領と手を取り合って,二国間関係を発展させたい」旨述べました。これに対し,パニュエロ大統領から,「今般の訪日に係る温かい歓迎に感謝する。即位の礼に続き安倍総理にお会いできて嬉しい」旨述べました。
2 二国間関係について,安倍総理大臣から,「日本は,太平洋島嶼国向けに投入するリソースを増強する方針を決定した。パニュエロ大統領が重視する連結性強化や海洋は重点分野である」,「2023年にコンパクト協定に基づく米国の財政支援が期限を迎える問題も念頭に,米豪等の同志国とも連携し,ミクロネシア連邦の持続可能な経済社会開発のための支援を強化していく」旨述べました。これに対し,パニュエロ大統領から,長年にわたる様々な分野における我が国の支援に対する謝意が表明されました。
3 その他,安倍総理大臣から,「日本とミクロネシア連邦間の草の根交流や自衛隊の活動を通じた交流を引き続き実施していく」,「漁業や遺骨収集といった,日本にとって大変重要な分野においても,引き続き緊密に協力していきたい」,「来年半ばに,フィジーで開催するPALM中間閣僚会合に向けて協力していきたい」旨伝達し,パニュエロ大統領の支持を得ました。
4 両首脳は,北朝鮮による弾道ミサイル発射を含め,北朝鮮情勢を含む地域情勢についても議論を行い,引き続き両国間及び米国を始めとする同志国との間で緊密に連携していくことを確認しました。安倍総理大臣から,拉致問題の早期解決への理解と協力を求め,パニュエロ大統領から全面的な支持を得ました。
5 パニュエロ大統領から,日本の安保理常任理事国入り及び2022年の安保理非常任理事国選挙につき支持が表明され,これに対し,安倍総理大臣から,謝意を述べました。