オーストラリア連邦
第2回日豪サイバー政策協議
8月2日(火曜日),東京において,第2回日豪サイバー政策協議が開催された。日豪サイバー政策協議は,2014年4月7日に東京で行われた日豪首脳会談においてその設置に合意(PDF)したもの。当該協議は,二国間,地域的及び国際的な問題に関する両国の広範なコミットメントと長期間に及ぶ協力関係を反映するものである。
日本とオーストラリアは,第1回日豪サイバー政策協議及び最近のサイバー関連事案の水準の大きな変化を踏まえ,両国のサイバーセキュリティに関する取組への理解を深めた。両国はサイバー空間に関する規範作りやサイバー空間における国家の行動への国際法の適用を含むサイバーに関する国際的アジェンダに関する主要な課題について意見交換を行った。両国は,国連政府専門家会合やASEAN地域フォーラム(ARF)等の国際的・地域的な協議の場で,国際法及び規範の精緻化及び信頼醸成措置に関し,協力を再確認した。
両国は,双方が掲げる共通のビジョンに留意し,サイバーセキュリティ分野に関するそれぞれの戦略及び政策についても議論を交わした。また,情報共有,重要インフラ防護,CERT,サイバーセキュリティ能力の強化,サイバー犯罪対策や共同演習の実施といった分野でのあり得べき二国間協力について協議した。日本とオーストラリアは,共通のサイバー脅威に対処し,地域的な能力構築及び地域や国際場裡における協力強化のため,協議を継続していくことに引き続きコミットした。
この政府横断的な協議の共同議長は,水嶋光一外務省サイバー政策担当大使とロブ・マッキノン豪外務貿易省次官補(戦略課題及びインテリジェンス担当)が務め,日本から,内閣サイバーセキュリティセンター,国家安全保障局,内閣情報調査室,警察庁,総務省,公安調査庁,外務省,経済産業省,防衛省,JPCERT/CCの関係者が,豪側からは,首相府,外務貿易省,豪州サイバーセキュリティセンターを代表するCERTオーストラリア,国防省の関係者がそれぞれ出席した。
両国は,第3回会合を,来年,キャンベラで開催する予定である。