安倍総理大臣
日・バングラデシュ首脳会談(概要)
平成26年9月6日
写真提供:内閣広報室
9月6日、安倍総理は,16時から17時ごろまで,ハシナ・バングラデシュ首相と首脳会談を行ったところ、概要以下のとおり。
1.冒頭
冒頭,ハシナ首相から,安倍総理のバングラデシュ訪問を歓迎するとともに,日バングラデシュ両国の関係強化への期待が述べられた。これに対し、安倍総理からは,発展目覚ましいバングラデシュを訪問でき嬉しい,今次訪問では5月に立ち上げた「包括的パートナーシップ」を確実に発展させたい,バングラデシュの民主主義促進を期待する旨述べた。
2.政治・安全保障
安倍総理より,バングラデシュのPKOを通じた国際貢献を評価し、日本によるPKO要員の訓練に向けた協力が進展していることを歓迎する旨述べた。これに対しハシナ首相より、日本とバングラデシュは様々な件で利益を共有しており、PKOやテロなどの分野でも協力したい、また両国間の対話促進のため、外務次官級協議を来年実施したい旨述べた。
3.経済・経済協力
(1)安倍総理より,「ベンガル湾産業成長地帯(BIG-B)」構想について、バングラデシュの経済インフラ整備、投資環境整備、地域連結性支援への協力を目指すものである、経済政策協議を強化し、この構想の具体化を進めていきたい旨述べた。ハシナ首相より、日本からの支援はバングラデシュの社会・経済発展に大きく貢献してきた、BIG-Bはバングラデシュの産業振興に資するものである旨述べた。
(2)経済関係については,安倍総理より、日本企業の進出促進のため、インフラ整備と、安定したエネルギー供給及び投資環境の改善が不可欠である,ハシナ首相のイニシアティブを期待する旨述べた。これに対しハシナ首相から、バングラデシュは外国企業の進出が相次ぐ新興国、日本企業の進出を期待している、良好なビジネス環境確保についても取り組んでいきたい旨述べた。
4.人的・文化交流
安倍総理から,女性が輝く社会の実現に向け施策を進めていることを説明しました。また,安倍総理は、ダッカ大学日本研究センターと協力しつつ、バングラデシュにおける日本研究を促進する意図を伝達した。ハシナ首相からは、チョードリー国会議長が9月に行われる女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム(WAW!東京)に出席するとの発言があった。
5.2015年国連安全保障理事会非常任理事国選挙
ハシナ首相より、バングラデシュ独立以来、日本とバングラデシュが歴史的に極めて友好的な関係を有してきたことを踏まえ、両国間関係の一層の促進のため、日本の2015年選挙立候補を支持し、バングラデシュの立候補を取り下げる旨言及があった。安倍総理より、この決断に深く感謝し、高く評価する旨伝えるとともに、この英断は日バングラデシュ関係を更なる高みに引き上げるものであり、国際場裡での協力を一層強化したい旨述べた。