フィリピン共和国

平成30年11月15日
日・フィリピン首脳会談<br>(写真提供:内閣広報室)
日・フィリピン首脳会談<br>(写真提供:内閣広報室)

 11月15日,現地時間午後6時から約1時間,安倍晋三内閣総理大臣は,ASEAN関連首脳会議に出席するため訪問中のシンガポールにおいて,ロドリゴ・ドゥテルテ・フィリピン共和国大統領(H.E. Mr. Rodrigo R. Duterte, President of the Republic of the Philippines)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。会談には,野上浩太郎内閣官房副長官他が同席しました。

  1.  冒頭,安倍総理大臣から,再びお会いできて嬉しい,複数の台風による犠牲者に改めてお悔やみ申し上げる,本日は,和平の定着やインフラ整備など,日フィリピンの協力関係強化について有意義な意見交換を行いたい旨述べました。これに対し,ドゥテルテ大統領から,安倍総理大臣にお会いできて嬉しい,日本との関係を更に強化していきたい旨述べました。
  2.  続けて,安倍総理大臣から,現在の両国関係は「戦略的パートナーシップ」の「黄金時代」であり,ドゥテルテ大統領と共に協力を更に進めたい,ミンダナオにおける新たな自治政府(バンサモロ)の創設に向けた重要な一歩となるバンサモロ基本法が7月に成立したことに祝意,日本は,人々が平和の配当を実感できるよう,和平の進捗に応じて支援を強化する,在ダバオ総領事館の開館に向けて準備を進めている,ドゥテルテ大統領の「Build, Build, Build」を支える,先週,マニラの鉄道(MRT)3号線再建に円借款の供与を約束した,マニラ首都圏の南北通勤鉄道を延伸する計画,更には,災害対策で,パッシグ・マリキナ川改修に円借款を供与する方針である(案件概要(PDF)),日本は,アジア健康構想の下で人材育成・ヘルスケア産業振興も進める旨述べました。これに対し,ドゥテルテ大統領から,日本からの支援に感謝する,引き続き協力していきたい旨述べました。
  3.  また,両首脳は,北朝鮮問題及び南シナ海問題を含む地域情勢についても意見交換を行い,今後も緊密に連携していくことで一致しました。

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