インドネシア共和国

平成27年12月18日
表敬を受ける安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
表敬を受ける安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)

 本18日午前9時20分頃から約20分間,安倍晋三内閣総理大臣は,訪日中のインドネシアのルトノ・マルスディ外務大臣(H.E. Ms. Retno L. P. Marsudi, Minister for Foreign Affairs of the Republic of Indonesia)及びリャミザルド・リャクドゥ国防大臣(H. E. Gen.(ret.) Ryamizard Ryacudu, Minister of Defense of the Republic of Indonesia)の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。表敬には,岸田文雄外務大臣,中谷元防衛大臣及び世耕弘成内閣官房副長官他が同席しました。

1 冒頭,安倍総理大臣から,訪日を歓迎する旨述べるとともに,ASEAN加盟国とは初めてとなる歴史的な日・インドネシア外務・防衛閣僚会合の開催を歓迎する,この会合の開催は両国の安全保障・防衛協力の飛躍的な深化を象徴するものであり,大変喜ばしい,防衛装備品・技術移転協定の交渉開始に合意する等有意義な議論が行われたと報告を受けており,具体的な協力が進展することを期待する旨述べました。

2 これに対して,ルトノ外務大臣から,両国初の外務・防衛閣僚会合は,外交・安全保障分野での両国の協力を強化する上で有意義であった旨述べた上で,こうした日インドネシアの二国間の協力によって,地域の平和と安定を構築していきたい旨発言がありました。また,リャミザルド国防大臣から,今回の会合においては,防衛当局間の連携強化などについて合意した,よりオープンな関係を構築していきたい旨述べました。

3 安倍総理大臣から,両国は自由,民主主義といった基本的価値を共有しており,戦略的パートナーであると述べつつ,南シナ海での現状を変更し緊張を高める一方的行動は国際社会共通の懸念事項であり,ASEANがワンボイスでメッセージを発信することが重要である,法の支配を強化する観点からも,ASEANの雄であるインドネシアの一層の積極的関与と明確なメッセージを期待する旨述べました。リャミザルド国防大臣から,南シナ海について,共存できる場所となるよう,問題を抱えている国とも話し合いを進めていきたい旨述べました。双方は,今後緊密に協力していくことで一致しました。

4 安倍総理大臣から,来年,日・ASEAN防衛担当大臣会合を再び開催し,連携を一層強化したい旨述べたのに対し,リャミザルド国防大臣から,賛同の意が示されました。


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