ベトナム社会主義共和国

日・ベトナム首脳会談

平成27年11月20日

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 20日午後7時45分(現地時間)から約75分間,ASEAN関連首脳会議に参加するためマレーシア・クアラルンプールを訪問中の安倍総理大臣は,グエン・タン・ズン・ベトナム社会主義共和国首相(H.E.Mr. Nguyen Tan Dung,Prime Minister of the Socialist Republic of Viet Nam)との間で日・ベトナムワーキングディナーを行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭

(1)安倍総理から,本年2度目のズン首相との首脳会談を嬉しく思う,明年のベトナム共産党大会の成功を祈念する旨述べ,新指導部とも,「広範な戦略的パートナーシップ」に基づく二国間関係を更に強化したい旨言及しました。

(2)これに対し,ズン首相からベトナムの親友に会えて嬉しく思う,党大会の成功に対するお言葉に感謝する旨述べると共に,二国間の「広範な戦略的パートナーシップ」の下,ハイレベルの往来や首脳間の合意に基づき,日ベトナム関係がさらに実質的かつ効果的に発展していると述べました。ズン首相は,日本とのあらゆる分野における協力関係の強化を特に重視している旨述べました。

2 安全保障

(1)安倍総理から,ズン首相が「積極的平和主義」及び「平和安全法制(PDF)別ウィンドウで開く」に,支持と理解を示していることに謝意を表明しました。また,両国の共通の関心分野である海洋安全保障分野の協力の進展に満足の意を示しました。更に,昨年供与を表明した中古船について,間もなく2隻がベトナムに到着し,全6隻の引き渡しが完了すること,また,新造巡視船の供与については,供与に向けた調査の開始を決定したことをズン首相に伝えました。

(2)ズン首相から,「積極的平和主義」の取組に対し,改めて支持することを表明し,「積極的平和主義」が,地域の平和と安定に貢献している旨述べました。また,ズン首相は,日本からの中古船の供与に謝意が示され,同協力が,ベトナムの海上法執行能力の不足という問題にとって重要な意義を有しており,新造巡視船へのODA供与を含め引き続き協力を希望する旨述べました。

3 二国間関係一般

(1)安倍総理から,円借款案件3件約1,700億円の実施をズン首相に伝達し,本年度実施を決定した円借款案件は約3,000億円となる旨表明しました。また,日越大学については,学部設立に向けた事前調査を開始することを伝えると共に,来年9月の修士課程開講に向け,協力を要請しました。

(2)ズン首相から,日本のベトナムに対するODAによる協力に深い謝意が示されるとともに,ベトナム政府は日本のODAを効果的に使用することを約束する旨述べました。また,ズン首相は,これまでに両国で合意したODAの早期実施を要請するとともに,インフラ分野への日本からの投資を歓迎する旨言及しました。ズン首相は,日本の支援によって建設されたベトナムのインフラを通じて,ベトナム国民は日本に良い印象を持っている旨述べました。日越大学については,学長の早期任命,運営体制の構築など,引き続き協力したいと言及しました。

4

 その他,両首脳は,南シナ海情勢,北朝鮮,気候変動及びTPP/RCEP等についても意見交換を行いました。