報道発表

茂木外務大臣とグロッシー国際原子力機関(IAEA)事務局長との会談、ワーキング・ディナー及び署名式

令和8年6月26日
ALPS処理水に関する協力覚書の署名式において、茂木外務大臣とグロッシーIAEA事務局長が署名文書を手に握手する様子
茂木外務大臣がグロッシーIAEA事務局長とともに演壇に立ち、発言する様子

 6月26日、午後6時40分頃から約90分間、茂木敏充外務大臣は、訪日中のラファエル・マリアーノ・グロッシーIAEA事務局長との間で会談及びワーキング・ディナーを行いました。また、ALPS処理水に関する日本とIAEAとの間の協力覚書の延長に署名しました。

  1. 冒頭、茂木大臣から、グロッシー事務局長の訪日に対する歓迎の意を伝達した上で、日本は、核軍縮、核不拡散及び原子力の平和的利用といった核兵器不拡散条約(NPT)の3本柱のうち2本を担うIAEAの取組を重視している旨述べました。
  2. 茂木大臣から、先月の第11回NPT運用検討会議は、NPTの重要性や各国のNPTへのコミットメントを再確認する機会となった旨述べ、両者は、NPT体制の維持・強化に向けた更なる連携を図っていくことで一致しました。
  3. また、イランについては、茂木大臣から、先般署名された覚書に基づき、米イラン間で核問題が議論されていく中で、日本として、IAEAの貢献に期待するとともに、これを後押ししていく旨述べ、グロッシー事務局長からは、IAEAの取組や考えについて説明がありました。その上で、両者は、イランの核問題についても緊密に意思疎通しながら連携していく旨を確認しました。
  4. さらに、茂木大臣から、ALPS処理水の海洋放出の安全性について、IAEAと協力しつつ、国際社会に対して、科学的根拠に基づく、透明性の高い情報発信及び丁寧な説明を継続していく旨述べました。加えて、日本の原子力活動が専ら平和的であることを、IAEAが長年繰り返し確認してきていることは国際社会がよく認識しており、安全性及びセキュリティ対策を含め、今後とも、日本は透明性高く、IAEAと緊密に連携していく旨述べました。グロッシー事務局長からは、一昨日の福島への訪問にも触れ、今次訪問でも、ALPS処理水の海洋放出の安全性について、自ら確認することができた旨述べた上で、同海洋放出について、IAEAとして引き続き、完全な透明性をもって日本の取組に協力していく旨述べました。
  5. 加えて、両者は、原子力の平和的利用に関して、次世代革新炉及びフュージョンの社会実装の早期実現に向けたIAEAとの連携や、日本の企業や大学・研究機関とIAEAとの連携について意見交換するとともに、国際的な重要課題である北朝鮮の核問題やウクライナにおけるIAEAの活動についても意見交換し、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。

(参考)ALPS処理水に関する日本とIAEAとの間の協力覚書

 本協力覚書は、東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の海洋放出に関するIAEAによる確認・評価活動に関するものであり、今般の延長は、IAEAによるレビュー及びモニタリングへの関与の継続等、IAEAとの揺るぎない連携を再確認するもの。


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