報道発表

一般公開シンポジウム「女性・平和・安全保障25周年:世代を超えた取組に向けて」の開催

令和7年2月5日
壇上から冒頭挨拶をする藤井外務副大臣の姿
壇上のパネリスト女性達の様子
会場風景

 2月5日、午後3時45分から5時半まで、国連大学において、女性・平和・安全保障(WPS)フォーカルポイント・ネットワーク東京会合に合わせて一般公開シンポジウム「女性・平和・安全保障25周年:世代を超えた取組に向けて」を開催し、藤井比早之外務副大臣が開会挨拶を行ったところ、概要は以下のとおりです。本イベントは、2部形式で開催されました。

  1. 藤井比早之外務副大臣は、冒頭挨拶の中で、WPSに第一線で取り組む各国の担当者や専門家の方々による講演を踏まえ、この重要なテーマについて皆様と共に考えたい、また、若い世代を含む我々一人一人がジェンダー平等を始めとする国際社会の課題に関心を持ち、それが包摂的な社会、そして、平和で安定した国際社会への貢献に繋がることを期待する、と述べました。
  2. 次に、WPSフォーカルポイント・ネットワークの2025年共同議長を我が国と共に務めるノルウェー王国を代表し、シグネ・グロー・イーレン・ノルウェー王国外務省WPS特使(Ms. Signe Guro Gilen, Special Envoy for WPS, Ministry of Foreign Affairs of Norway)から挨拶がありました。
  3. 続いて、第1部として、「WPSの概要及び国際的な潮流」をテーマに共同講演が行われ、フォーカルポイントであるマニュエラ・エレナ・ミハイ・ルーマニア国防省ジェンダー管理室長(大佐)(Colonel Manuela-Elena Mihai, Chief of Gender Management Office, Ministry of National Defence of Romania)及びサブリナ・モウラー・バクシュ・トリニダード・トバコ共和国ジェンダー擁護者・平和構築者(Ms. Sabrina Mowla-Baksh, Gender Advocate/Peacebuilder from Trinidad and Tobago)並びにメレーン・バービア・ジョージタウン大学WPS研究所長(大使)(Ambassador Melanne Verveer, Executive Director of the Georgetown Institute for WPS)が登壇しました。
  4. 第2部では、モデレーターを務める白波瀬佐和子国際連合大学上級副学長の下、「WPSと次世代」と題してパネル・ディスカッションが行われました。平和構築の現場で活躍するキャロライン・キティオネ・フィジー共和国市民社会代表(Ms. Carolyn Kitione, a representative of civil society in Fiji)、イルワード・エルマン・ソマリア連邦共和国市民社会代表(Ms. Ilwad Elman, a representative of civil society in Somalia)及び日本人ユースの鈴木りゆか氏及び片山実咲氏による発表が行われ、国際的なWPSに関係する取組や次世代によるジェンダー平等と国際平和への貢献のあり方について、非常に活発な議論が行われました。最後に、カーシー・マディ国連女性機関(Ms. Kirsi Madi, Deputy Executive Director of UN Women)事務局次長が若者の関与の重要性を強調しつつ閉会挨拶を行い、本シンポジウムは閉会しました。
(参考)WPSフォーカルポイント・ネットワーク

 WPSフォーカルポイント・ネットワークは、国連加盟国の女性・平和・安全保障(WPS)に関するコミットメント促進を目的とするネットワークで、各国/地域機構の教訓や好事例を紹介し、関心国に広く共有する役割を担う。本年、日本はノルウェーと共に共同議長を務め、2月4日(火曜日)~6日(木曜日)の日程で「WPSフォーカルポイント・ネットワーク東京会合」を開催。


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