報道発表
PKO閣僚級会合・準備会合
令和6年12月12日
12月10日及び11日(現地時間同日)、日本政府、ウルグアイ政府及び英国政府は、ウルグアイの首都モンテビデオにおいて、国連平和維持活動(PKO)閣僚級会合・準備会合を共催しました。この準備会合は、2025年5月にドイツで開催予定のPKO閣僚級会合に向けた準備プロセスとして行われたものです。60か国以上の政府関係者及び国連事務局や大学・研究機関の専門家等が出席し、日本からは、内閣府国際平和協力本部事務局、外務省、防衛省の関係者が参加しました。
- この準備会合では、能力構築、パートナーシップ及びPKOの将来をテーマに、PKOの今後の在り方や訓練・能力構築における教訓や課題について議論するとともに、女性の役割強化、文民の保護、PKOの警察部門についても意見交換を行いました。
- PKOの活動は、即席爆発装置(IED)など新たな課題に直面し、PKO要員の安全確保などが課題となっており、要員の能力向上が重要となっています。日本は、国連三角パートナーシップ・プログラムを通じたPKO要員の能力構築や、国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)への要員派遣を行い、PKOを通じた国際の平和と安全の維持に貢献しています。
(参考1)PKO閣僚級会合
- 2014年9月、多くの課題に直面している国連PKOを支援していくことを目的として、米国の呼びかけにより第1回PKOサミットが開催され、2016年以降、そのフォローアップ会合としてPKO閣僚級会合が開催。次回会合は2025年5月、ドイツがベルリンにおいて主催する予定。
- 日本はこれまで、閣僚級会合の共催国の1か国として、PKOに係る国際的な議論に積極的に貢献してきており、昨年には要員の安全・安心をテーマにパキスタンと共に準備会合を共催。
(参考2)国連三角パートナーシップ・プログラム(United Nations Triangular Partnership Programme(TPP))
国連、支援国、要員派遣国の三者が協力して国連PKO要員の能力構築支援を行う枠組み。2014年に国連で開催された第1回国連PKOサミットにおいて、安倍晋三内閣総理大臣(当時)がTPP創設の契機となったPKO早期展開への支援を表明して以来、日本は、工兵、医療等の分野における訓練への教官派遣を通じて、旗振り役としてこの枠組みを推進している。