報道発表
多国間制裁監視チーム(MSMT)の設立に関する共同声明
令和6年10月16日
10月16日、韓国のソウルにおいて、岡野正敬外務次官は、カート・キャンベル米国国務副長官(The Honorable Kurt M. Campbell, Deputy Secretary of State of the United States)、金烘均(キム・ホンギュン)韓国外交部第一次官(His Excellency Kim Hong Kyun, 1st Vice Minister of Foreign Affairs of the Republic of Korea)並びに韓国駐在の豪州、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ニュージーランド、英国の大使と共に、多国間制裁監視チーム(MSMT: Multilateral Sanctions Monitoring Team)の設立を発表しました。この機会に、MSMTの設立に関する共同声明が発出されました。
- 本年4月に、国連安全保障理事会(安保理)北朝鮮制裁委員会(1718委員会)専門家パネルの活動が終了したことを受け、我が国を含む同志国は、MSMTを設立しました。
- 共同声明では、参加国は、関連する安保理決議に定められた制裁措置の違反及び回避を監視し報告するための多国間メカニズムとしてMSMTを設立する意志を表明しています。また、参加国は、北朝鮮に関する安保理決議を完全に履行するという共通の決意を強調しつつ、対話への道は依然として開かれていることを再確認し、さらに、北朝鮮からの脅威が継続する中、全ての国に対し、国際の平和及び安全を維持するためのグローバルな取組に参加するよう求めています。
- 政府としては、北朝鮮に関連する安保理決議の完全な履行に向けて、米国及び韓国を始めとする同志国とこれまで以上に緊密に連携しながら、今後の更なる対応を検討していきます。同時に、安保理理事国として、引き続き、1718委員会での議論も含め、北朝鮮への対応に関する議論に積極的に関与し、他の理事国と緊密に意思疎通を行いつつ、安保理が本来の役割を果たすべく尽力していきます。