報道発表
国連三角パートナーシップ・プログラムアフリカ地域の工兵(施設)要員に対する訓練の実施
令和6年7月31日
- 8月5日から9月13日まで、国連平和維持活動(PKO)要員の能力構築支援の枠組みである国連三角パートナーシップ・プログラムの下、国連活動支援局がケニアで実施するアフリカ地域の工兵(施設)要員を対象とした教官養成のための重機操作訓練に、陸上自衛官23名及び内閣府国際平和協力本部事務局国際平和協力研究員1名を教官及び連絡調整要員として派遣します。
- 本訓練は、ケニア及び周辺国の工兵要員を教官として養成するために、PKOにおけるインフラ整備、宿営地等の造成等に必要な知識及び技能を習得させるものです。本訓練の修了生は、各国においてPKOミッションに派遣される自国の工兵要員を訓練し、PKOミッションにおける迅速かつ円滑な活動の実施に寄与することが期待されます。
(参考1)国連三角パートナーシップ・プログラム(UN Triangular Partnership Programme (TPP))
国連、支援国、要員派遣国の三者が協力して国連PKO要員の能力構築支援を行う枠組み。平成26年に国連で開催された第1回国連PKOサミットにおいて、安倍総理大臣(当時)がTPP創設の契機となったPKO早期展開への支援を表明して以来、日本は、工兵、医療等の分野における訓練への教官派遣を通じて、旗振り役としてこの枠組みを推進しています。
(参考2)重機操作訓練のこれまでの実績
平成27年から、アフリカ諸国を対象に計10回の訓練を実施し、8か国312名の工兵(施設)要員を育成しました。平成30年からは、アジア及び同周辺地域諸国を対象に計5回の訓練を実施し、10か国95名の工兵要員を育成しました。
アフリカでの開催は、前回令和4年1月から3月にかけて開催されて以来、今回が11回目となります。
(参考3)訓練概要
- 訓練期間 :令和6年8月5日から同年9月13日(現地時間)
- 派遣先 :ケニア・ナイロビ
(HPSS:Humanitarian Peace Support School 人道平和支援学校) - 教官要員等:佐久間 忍 2等陸佐 以下24名
- 事業内容 :ケニア及び周辺国の工兵要員を対象とした教官養成のための重機の操作や整備の教育