報道発表

上川外務大臣とアブルゲイト・アラブ連盟事務総長との会談及びワーキング・ディナー

令和6年7月10日
アフマド・アブルゲイト・アラブ連盟事務総長と握手する上川外務大臣
アフマド・アブルゲイト・アラブ連盟事務総長と会談を行う上川外務大臣

 7月10日、午後6時30分から約110分間、上川陽子外務大臣は、外務省賓客として訪日中のアフマド・アブルゲイト・アラブ連盟事務総長(H.E. Ahmed Aboul Gheit, Secretary General, League of Arab States)と会談及びワーキング・ディナーを行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、上川大臣から、アブルゲイト事務総長のアラブ連盟事務総長として初の訪日を歓迎する旨述べました。また、上川大臣から、第5回日本・アラブ経済フォーラムを東京で開催できることは大きな喜びである旨述べた上で、翌11日に行われる閣僚級会合では「強靱で持続可能な経済発展」のテーマの下、日本とアラブ諸国が、信頼するパートナーとして経済協力関係を更に深めていくための具体的施策について議論したい旨述べました。これに対し、アブルゲイト事務総長からは、今般の訪日にかかる歓待への謝意が述べられるとともに、第5回日本・アラブ経済フォーラムを通じ日・アラブ関係を一層深化させていきたい旨述べました。
  2. 両者は、日本とアラブ連盟との関係について意見交換を行い、上川大臣から、「日・アラブ政治対話」と「日本・アラブ経済フォーラム」を両輪として着実に協力関係が発展している旨述べ、両者は、引き続き文化教育協力や人物交流を継続していくことで一致しました。また、両者は自由で開かれた海洋秩序の維持・強化について一致するとともに、女性の社会進出について意見交換し、女性・平和・安全保障(WPS)を含む諸分野において協力を進めていくことで一致しました。
  3. 両者は、地域・国際情勢について意見交換を行いました。
    (1)上川大臣から、中東情勢を自身の問題と捉えており、ガザ地区をめぐる情勢について、全ての当事者に国際法を遵守するよう求め、一日も早い人質解放・停戦の実現のため外交努力を続けていく旨述べるとともに、パレスチナ開発のための東アジア協力促進会合(CEAPAD)等を通じて東南アジア諸国等に対してもパレスチナ支援への関与を促している旨述べました。
    (2)そのほか、両者は、シリア情勢やリビア情勢について意見交換を行いました。両者は中東の平和と安定のため、引き続き連携していくことで一致しました。

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