報道発表
第2回女性・平和・安全保障(WPS)タスクフォース会合の開催
令和6年6月21日


6月21日、午後2時30分から約60分間、上川陽子外務大臣主催の下、第2回女性・平和・安全保障(WPS)タスクフォース会合が開催されました。概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川大臣から、今次会合では、本年1月の第1回タスクフォース会合実施以降における外務省のWPSの取組の進展を共有するとともに、内閣府、復興庁、消防庁、防衛省の各府省庁の防災・災害対応・復興分野におけるWPSの取組を参考に、それらを外交面に活かすことが目的である旨を述べました。
- 続いて、上川大臣から、WPSの取組を更なる高みに上げるための政策フォーラムである「WPS+イノベーション」や、本年2月19日、東京での日・ウクライナ経済復興推進会議が開催された際のWPSセッションの開催等、外交や国際協力の場における取組例を紹介しつつ、そのような取組の中で、人間由来の紛争への対応のみならず、自然由来の災害への対応におけるWPSの重要性を訴える日本の取組が、国際社会から大きな関心と支持を得ている点を指摘しました。さらに、上川大臣から、本年元旦に発生した能登半島地震の被災者に対する心からのお悔やみとお見舞いを表明しつつ、被災者の多様なニーズに適切に対応するためには、WPSの観点を踏まえ、災害対応の現場に女性が参画することが重要である点強調しました。
- 上川大臣による冒頭挨拶の後、出席した外務省幹部、政府内で防災・災害対応・復興支援を所掌する内閣府、復興庁、消防庁及び防衛省から、最近のWPSに関する取組について説明が行われました。意見交換では、上川大臣の発言を踏まえ、各省庁でWPSをより効果的に推進させる体制づくりや、組織幹部から新入省員にわたる幅広い職員の意識改革を前進させるための経験や知見が共有され、今後、包括的・横断的にWPSに取り組む上で示唆に富む議論が行われました。
(参考)女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security:WPS)
2000年(平成12年)、国連安全保障理事会(国連安保理)において、同理事会史上初めて、国際的な平和と紛争予防、紛争解決には女性の平等な参画や紛争下の性暴力からの保護、ジェンダー平等が必要であると明記した「女性・平和・安全保障(Women, Peace and Security: WPS)に関する安保理決議第1325号」が全会一致で採択された。同決議及び関連決議を実施するため、日本はこれまで3次にわたり行動計画を策定・実施している。