報道発表
「国際社会の持続可能性に関する有識者懇談会」第2回会合の開催(結果)
令和6年6月18日


6月18日、外務省において、上川陽子外務大臣の出席の下、「国際社会の持続可能性に関する有識者懇談会」第2回会合が開催されました。
- 冒頭、上川大臣から、第1回会合では、持続的な成長を可能とする経済・社会像を考える上で重要な視点が提起され、成長と持続可能性を同時に実現していくためのアプローチのフレームワークが少しずつ見えてきていること等に触れつつ、第2回会合においては、特に、我が国の持続的な成長のあり方に焦点を当て、クリエイティブに議論を進めていきたい旨述べました。
- 勝野哲委員(中部電力株式会社代表取締役会長)から、少子高齢化等の課題に直面する中で、GX・DXによるイノベーションへの共感がもたらす社会変容を通じて、新たな価値の創出による社会システムの再構築と国民生活の質的向上を実現し、持続的成長モデルを確立していくべきである旨の発表がありました。また、諏訪貴子委員(ダイヤ精機株式会社代表取締役社長)から、我が国の持続的成長には中小企業の活力強化が不可欠であり、大企業と中小企業が共存共栄し、我が国全体で持続可能性に向けた取組を進めていくべきである旨の発表がありました。
- 以上を受け、各出席者から、勝野委員及び諏訪委員からの発表を含め、我が国の持続的成長と国際社会全体の持続可能性を確保していくことができるような我が国自身の経済・社会像について広く発言があり、自由闊達な議論が行われました。
(参考1)有識者懇談会委員(50音順)
- 粟生木 千佳 地球環境戦略研究機関(IGES)主任研究員(中央環境審議会委員)
- 勝野 哲 中部電力株式会社代表取締役会長(第109代電気学会会長、元電気事業連合会会長、GX実行会議構成員、東芝取締役)
- 小谷 元子 東北大学理事・副学長(外務大臣次席科学技術顧問、国連「10人委員会」メンバー)
- 小山 堅 日本エネルギー経済研究所専務理事・首席研究員
- 近藤 英里奈 G7/G20 Youth Japanメンバー(次世代のSDGs推進プラットフォーム会合ステアリングコミッティ構成員)
- 諏訪 貴子 ダイヤ精機株式会社代表取締役社長( 「新しい資本主義」有識者、中小企業政策審議会委員、内閣官房 国・行政のあり方に関する懇談会委員)
- 高村 ゆかり 東京大学未来ビジョン研究センター教授(中央環境審議会 会長、日本学術会議第25期副会長)
- 出口 康夫 京都大学大学院文学研究科研究科長・哲学専修 教授(京都哲学研究所 代表理事)
- 日比野 克彦 東京藝術大学 学長(文化庁文化審議会委員)
- 広井 良典 京都大学 人と社会の未来研究院 教授
(参考2)別添