報道発表
「国際社会の持続可能性に関する有識者懇談会」第1回会合の開催(結果)
令和6年4月22日



4月22日、外務省において、上川陽子外務大臣の出席の下、「国際社会の持続可能性に関する有識者懇談会」第1回会合が開催されました。
- 冒頭、上川大臣から、国際社会が様々な複合的危機に直面し、国際社会全体の持続可能性の確保に向けた取組が大きな困難に直面する中、今一度、様々なステークホルダーの方々の知見を広く得ながら、成長と持続可能性を同時に実現していくためのアプローチを改めて創造的に検討し、国際社会をリードしていくことが強く求められている旨指摘しつつ、今次有識者懇談会では、自由闊達な議論を通じ、2030年以降も見据えながら、我が国の持続的成長と国際社会全体の持続可能性の確保のあり方について、クリエイティブに検討を進めていきたい旨述べました。
- 広井良典委員(京都大学教授)から、持続可能な日本の未来を議論していく上での一つのアプローチとして、AIを活用した2050年の日本の未来のシナリオ分析やこれに基づく政策上のインプリケーションについて、同委員の研究に基づき発表がありました。また、近藤英里奈委員(G7/G20 Youth Japanメンバー)から、自身も貢献した団体の調査を紹介しつつ、将来を担う世代の関心は「心身及び地球の健康」「成長」「繋がり」の三要素であり、これを同時に実現していく観点から「Happy Economics」とのコンセプトを提示している旨紹介されました。
- 以上を受け、各出席者から、広井委員及び近藤委員からの発表を含め、我が国の持続的成長と国際社会全体の持続可能性を確保していくことができるような我が国自身の経済・社会像について広く発言があり、自由闊達な議論が行われました。
(参考1)有識者懇談会委員(50音順)
- 粟生木 千佳 地球環境戦略研究機関(IGES)主任研究員(中央環境審議会委員)
- 勝野 哲 中部電力株式会社代表取締役会長(第109代電気学会会長、元電気事業連合会会長、GX実行会議構成員、東芝取締役)
- 小谷 元子 東北大学理事・副学長(外務大臣次席科学技術顧問、国連「10人委員会」メンバー)
- 小山 堅 日本エネルギー経済研究所専務理事・首席研究員
- 近藤 英里奈 G7/G20 Youth Japanメンバー(次世代のSDGs推進プラットフォーム会合ステアリングコミッティ構成員)
- 諏訪 貴子 ダイヤ精機株式会社代表取締役社長( 「新しい資本主義」有識者、中小企業政策審議会委員、内閣官房 国・行政のあり方に関する懇談会委員)
- 高村 ゆかり 東京大学未来ビジョン研究センター教授(中央環境審議会 会長、日本学術会議第25期副会長)
- 出口 康夫 京都大学大学院文学研究科研究科長・哲学専修 教授(京都哲学研究所 代表理事)
- 日比野 克彦 東京藝術大学 学長(文化庁文化審議会委員)
- 広井 良典 京都大学 人と社会の未来研究院 教授
(参考2)別添