報道発表
スペハー国連平和構築支援担当事務次長補による上川外務大臣表敬
令和6年5月31日



5月31日、午後2時5分から約35分間、上川陽子外務大臣は、訪日中のエリザベス・スペハー国連平和構築支援担当事務次長補(Ms. Elizabeth Spehar, Assistant-Secretary-General for Peacebuilding Support, the United Nations)の表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川大臣から、我が国が、安保理議長月の目玉行事として2度の公開討論を開催する等、一貫して平和構築を優先課題としてきている旨述べた上で、本年9月の未来サミットも含め、スペハー事務次長補とも緊密に連携していきたい旨述べました。
- スペハー事務次長補は、これまでの日本の平和構築分野での貢献、特に長年にわたるアフリカでの取り組みを高く評価する、平和構築基金(PBF)を含む国連の支援は、その大きな部分がアフリカに向けられており、取組が一層重要となっている旨述べ、日本が安保理非常任理事国としても更に貢献していくことへの期待を表明しました。
- また、上川大臣から、中東、ウクライナ、スーダン等各地の危機への対応が問われる今こそ、WPSの視点を取り入れることが重要であり、先般のアフリカ訪問においても、現場の知見も用いたWPSの視点の活用の重要性を改めて認識した旨述べました。これに対し、スペハー事務次長補から、上川大臣はWPSのビッグ・チャンピオンである、グテーレス事務総長も国連は女性を取り巻く問題には緊急に対処しなければならないとの考えである旨強調しました。上川大臣からWPS分野で更なる協力を進めたい旨述べ、スペハー事務次長補は強い賛同を表明しました。
- 両者は、平和構築を更に推進していくためには、若い世代の声を国連の議論にも反映させていくことが重要である点についても一致しました。
- この他、国連平和構築委員会(PBC)と安保理との連携強化、邦人職員の増強等についても意見交換を行いました。