報道発表
上川外務大臣の日印協会での講演(結果)
令和5年12月20日
12月20日、上川陽子外務大臣は、日印協会主催の昼食講演会にて、我が国が直面する外交課題と今後の見通しについて講演を行いました。同講演の概要は以下のとおりです。
- 冒頭、上川大臣は、創立120周年を迎えた伝統ある日印協会で講演の機会を得たことに対し、謝辞を述べました。
- 続けて、上川大臣は、外務大臣として、(1)日本の国益をしっかりと守る、(2)日本の存在感を高めていく、(3)国民の皆様からの声に耳を傾け、国民に理解され、支持される外交を展開する、という3つの点を重視している旨述べ、それぞれの具体的取組を説明しました。
- また、上川大臣は、安全保障や経済外交の取組に加えて、日本外交に「人」という要素を付加価値として加えたい旨述べ、21世紀は生命を輝かせる時代とすべく、一人一人の「人間の尊厳」が守られる安全・安心な世界を実現することを、外務大臣としての目標の一つと定めると述べました。
- さらに、上川大臣は、イスラエル・パレスチナ情勢やウクライナ情勢への対応や、11月のG7外相会合を始め、外務大臣就任後の約3か月間で特に印象的な経験を紹介し、女性・平和・安全保障(WPS)を日本外交の一環として更に推進していく旨述べました。
- 続けて、上川大臣は、外交を行う上で重視している国の一つとしてインドを挙げ、近年、日本とインドが緊密に連携している基盤に長い両国の歴史から醸成された深い信頼関係が存在することに言及し、経済や人的交流など今後の重点分野について言及しつつ、日印関係の更なる発展に向けて尽力していく旨述べました。
- 最後に、上川大臣より、国際社会が日本に寄せる期待が高いことに言及し、日本外交への信頼を生かし、国際秩序をより強靱なものとし、日本として世界に存在感を示し、そして「人間の尊厳」を守っていきたい旨述べました。