報道発表
フィジー共和国に対する警備艇等の供与(「政府安全保障能力強化支援(OSA)」)に関する書簡の署名・交換
令和5年12月18日
12月18日(現地時間同日)、フィジー共和国の首都スバにおいて、田中健一郎在フィジー共和国日本国臨時代理大使と、フィリモニ・ヴォサロンゴ内務、移民大臣代理(Hon. Filimoni W.R Vosarogo, Acting Minister for Home Affairs and Immigration of the Republic of Fiji)との間で、4億円を供与額とする「政府安全保障能力強化支援(OSA)」に関する書簡の署名・交換が行われました。
- OSAは、令和5年度に創設された、軍等に対する資機材供与やインフラ整備等を通じて、同志国の安全保障上の能力や抑止力の強化に貢献することにより、我が国との安全保障協力関係の強化、我が国にとって望ましい安全保障環境の創出及び国際的な平和と安全の維持・強化に寄与することを目的とする、新たな無償による資金協力の枠組みです。
- フィジーは、我が国及びインド太平洋地域の平和と安定にとって重要な位置を占める太平洋島嶼国地域における大国であり、地域の安全保障にとっての要となる存在です。そのような中、地域の安全保障にとって重要な役割を果たす、フィジー海軍の警戒監視及び災害対処能力を向上させることの重要性が高まっています。
- 本支援は、フィジー海軍に警備艇等を供与するものであり、これによって、同軍の警戒監視能力や災害対処能力を強化し、フィジー海域ひいてはインド太平洋地域における海洋安全保障の維持・強化に寄与することが期待されます。また、本支援は、フィジーをはじめとする太平洋島嶼国の安全保障能力を向上させるためにオーストラリアが太平洋で実施する海洋安全保障分野での協力と並行して実施されます。