報道発表
最近の南シナ海における緊張の高まりについて
令和5年12月13日
- 最近の中国船舶とフィリピン船舶の衝突につながった危険な行動を含め、地域の緊張を高める行為に対し、改めて深刻な懸念を表明します。
- 10月23日の外務省報道発表で述べたとおり、南シナ海をめぐる問題は、地域の平和と安定に直結し、我が国を含む国際社会の正当な関心事項であり、我が国としては、南シナ海における力による一方的な現状変更の試みや緊張を高めるいかなる行為にも強く反対します。
- また、2023年2月の日・フィリピン共同声明(PDF)で述べているとおり、我が国は、南シナ海における、不法な海洋権益に関する主張、軍事化、威圧的な活動及び武力による威嚇又は行使へのフィリピンによる長年にわたる反対に同意しています。
- さらに、7月に比中仲裁判断発出から7年を迎えて発出された外務大臣談話でも述べられているとおり、一貫して比中仲裁判断に従い、南シナ海における紛争の平和的解決にコミットメントを示しているフィリピン政府の立場を高く評価しています。
- 我が国は、これまで一貫して海における法の支配の貫徹を支持してきており、国際法に基づく紛争の平和的な解決に向け努力することの重要性を改めて強調します。
- 今後とも自由で開かれた平和な海を守るため、引き続き、ASEAN諸国や米国を始めとする国際社会と連携していきます。