報道発表
対イラン制裁のスナップバックに関するG7外相声明
10月2日(日本時間)、G7外相は、標記声明を発出しました。
(声明仮訳)
我々、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国及び米国のG7外相並びに欧州連合(EU)上級代表は、対イラン国連安保理制裁及び他の制限措置を再適用するE3諸国によるスナップバックの発動を支持する点で結束している。この措置は、イラン政府による包括的共同作業計画(JCPOA)の下での要件への合致の継続的な不履行の結果である。
我々は、2025年9月27日米国東部標準時20:00(グリニッジ標準時28日00:00)から、以前解除されていた決議第1696号(2006年)、第1737号(2006年)、第1747号(2007年)、第1803号(2008年)、第1835号(2008年)及び第1929号(2010年)が再適用されたことを歓迎する。
国連メンバーとしての義務に従い、我々は現在、国連安保理決議に基づきイランに対して再適用される制限措置の迅速な再導入を進めている。我々は全ての国連加盟国に対し、これらの制裁及び他の制限措置を完全に履行し遵守するよう強く求める。
E3諸国及び米国は、スナップバックを回避し、交渉による持続的で包括的な解決策に到達するため、イランに対し外交の道を繰り返し誠実に提供してきた。国連安保理手続により制裁が再適用された今、外交は引き続き不可欠である。我々はイランに対し、エスカレートさせる行動を控え、直ちに米国との直接交渉を行い、核不拡散の義務を完全に満たすことに向けた実証可能な進捗を果たすよう求める。
イランは、IAEAとこれ以上の遅滞なく完全に協力し、NPTに基づく包括的保障措置協定の下での義務を完全に履行しなければならない。これには、全ての核施設に対するIAEAによる査察の再開を認めること及び保有する全ての核物質、特に、信頼に足る民生上の正当性がない高濃縮ウランの貯蔵について説明することも含まれる。我々は、イランが決して核兵器を取得しないことを確保するために、外交的解決に向け全ての関係者と協力し続ける。