報道発表
イエメン共和国に対する無償資金協力「アデン市内道路改修計画(UNOPS連携)」に関する書簡の交換
令和5年9月17日
9月17日(現地時間同日)、サウジアラビア王国の首都リヤドにおいて、石橋麻梨乃在イエメン共和国日本国臨時代理大使と、アクラム・ムハンマド・ウスマン国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)アンマン地域中核事務所代表兼所長(Mr. Muhammad Usman AKRAM, Representative and Director, UNOPS Operational Hub in Amman)との間で、無償資金協力「アデン市内道路改修計画」(供与額4.22億円)に関する書簡の交換が行われました。
- イエメン共和国では、長年に亘る紛争によって、都市部の道路が著しく損傷し、経済活動に多大な影響が生じています。特に、アデンを中心とする沿岸部では、洪水や豪雨などの自然災害によって市街地道路が著しく損壊していることから、物流効率が低下しており、輸送費の増大及び物価上昇につながっています。
- 本計画は、アデン市の市街地道路を改修することにより、市内の主要施設及び国内避難民を含む脆弱なコミュニティへのアクセス改善を図り、もってイエメンの将来的な国家再建支援に寄与することが期待されます。
- また、本計画は、我が国が令和4年無償資金協力「アデン港における効率性改善計画」で支援したアデン港に繋がる道路の改修であることから、アデン市内の物流効率化に資するものであり、暫定首都アデンの機能強化に向けたイエメン政府の取組を後押しするものです。日本政府は、国連及び関係国と連携し、引き続きイエメンにおける平和と安定の実現に向け積極的に取り組んでいく考えです。
(参考)イエメン共和国基礎データ
面積55.5万平方キロメートル(日本の約1.5倍)、人口約3,049万人(2022年、世銀)、1人当たりの国民総所得(GNI)940米ドル(2019年、世界銀行)。