報道発表

藤井外務副大臣のガザ人道的対処向上のためのカイロ閣僚級会合への参加

令和6年12月2日
閣僚級会合の参加者集合写真
閣僚級会合で発言する藤井副大臣が映し出された会場スクリーン

 12月2日午後18時00分(現地時間午前11時00分)から、エジプトのカイロにおいて、エジプトと国連の主催により、「ガザ人道的対処向上のためのカイロ閣僚級会合」が開催され、日本からは藤井比早之外務副大臣が参加したところ、概要は以下のとおりです。本会合には、アラブ及び欧米諸国を始めとする関係国・地域の閣僚や高官、及び国連等の国際機関の代表が多数参加し、ガザの人道的惨事に深刻な懸念を表明するとともに、一刻も早いガザ危機解決に至ることが大事であり、国際社会が一丸となって、喫急の人道的対処のみならず、早期復旧・復興支援を含むガザのデイアフター(戦後)に向けた準備を加速する必要性が共有されました。

  1. 藤井副大臣は、会合の中で、ガザの悲惨な人道状況の改善、及び停戦の実現に向けてエジプトが果たしてきた役割を賞賛した上で、昨年10月7日のハマスによるテロ行為から1年以上が経過する中で、更なる人道的惨事を防ぐのは我々の共通の責任であるとし、ガザにおける即時停戦、全ての人質の無条件の解放、人道支援の大幅な拡充を求めました。
  2. 藤井副大臣は、ガザの人道状況改善に加え、紛争後速やかにガザの安定化と復興に向けて国際社会が取り組む必要性を強調し、昨年10月7日以降、日本はパレスチナの人々に対して約1億3,000万米ドルの人道支援を実施してきている旨述べた上で、パレスチナ自治政府(PA)の能力強化やガザ地区での行政サービス提供を可能とする日本の支援を紹介しました。
  3. また、藤井副大臣は、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)はガザ地区内外でのあらゆる人道的対応の支柱であり、UNRWAが、中立性を確保しつつ、その使命を効果的に果たすことが妨げられてはならないと述べました。
  4. 最後に、藤井副大臣から、日本は二国家解決を引き続き支持し、また、サウジ及びEU主導の二国家解決を前進させるためのグローバル同盟設立の動きを歓迎し、今後も必要な役割を果たす旨強調しました。

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